笑う推しには福来る

ファンレター書くタイプのオタク

歌が苦手だった推しがメジャーデビューして私が3回救われた話

※タイトルまんまの話です。今までで一番推しバレしそうですが分かってもそっとしておいてください。

 

2年前、推しは歌が得意ではなかった。むしろ苦手だった。

それは私が推しを知った時も出演作品を通して嫌というほど分かった事実で、当時は推しはかっこいいけれど歌が…っていう理由であまり人におすすめできなかった。

歌が苦手なのになんで歌のある舞台に出たんだとか思うことはあったけれど、その作品に出たおかげで推しに歌手としてのデビューの話が舞い込んで、一年半、練習してたことは一切表に出さずに水面下で歌唱力を上げて、遂に今年、メジャーデビューした。

 

メジャーデビューの告知があった日、私はあまりにショックすぎて仕事を早退した。

直前に見た作品では確かに歌唱力もパフォーマンスも以前見た時よりも確実にレベルアップはしていたし、ソロではないもののセンターでメインを張る曲も与えられてた。それでも、推し基準で前より上手くなったというだけで、プロの歌手という肩書きを持つにはまだまだなんじゃないかって。若手俳優をすぐにCDデビューさせる風潮に推しも乗せられてしまったのかっていうショックもあって、正直、大コケする未来しか見えなくて絶望した。

しかも告知の翌日は現場で、もう二度とこんな席でこの作品を見れることはないであろう良席。またとない距離で推しを拝めるのにこんな気持ちで生の推しと向き合うのが辛くて辛くて仕方なくて、仕事どころではなくなってしまった。

 

ぐちゃぐちゃの気持ちのまま、それでも推しにはショックだなんて絶対に言えないから、帰ってから少しだけ寝込んで、布団の中からおめでとうございますというコメを送り、作曲者を調べて掘り下げた上でデビュー曲が楽しみですという内容と舞台の感想を手紙に書いて、翌日の現場を迎えた。

 

当日の現場は他担の友人と一緒だったのが幸いして、前日のショックが嘘のように楽しく過ごせた。気を遣わせてしまった部分もあるけど、愚痴トークにならずに一日中楽しい話で盛り上がれたのはひとえに友人のおかげ。今でもものすごく感謝してる。

 

いっぱい楽しんだ後のこの日の帰りに見た、推しの更新がいつもと違っていた。

私が当日に出した手紙の中で二人の関係性がとても良かったと何度か書いた、推しの演じたキャラといい関係を築いているキャラとの2ショットと、いつもなら顔文字や一言だけしか書かない推しが、その日なにか特別ないいことがあったととれる内容を長文で書いていた。

更新があった当時の私は現場が楽しかったテンションを引きずっていて、ただ更新そのものが嬉しくて舞い上がったコメを送っただけだったのだけど、認知されてたのを知った後に見たら、私が手紙で伝えていたことへのアンサーも含まれていた。おそらく、メジャーデビューの発表でネガティブな感想を抱いたファンの言葉をたくさん見ていた最中に前日のデビュー告知を好意的に捉えてすぐに伝えてきた私の手紙を読んでくれたんだと思う。この時にポジティブな言葉だけを推しに伝えて本当に良かった。

 

 その後、少ししてデビュー曲が初公開された。

その日はその日で、数日前にあった災害の影響で仕事に行けなくなっていた日だった。災害のショックでめちゃくちゃ落ち込んでるところにさらに絶望を味わうハメになるのかって思った。担降りすることはないけどひたすらしんどくて辛かった。

そして、ついに公開されたものを聴いた。

一言で言うと、きちんと推しを理解した上で作られた曲だった。推しの好きなジャンルの楽曲で、推しの声や性格をきちんと汲み取ってくれて、無茶なことは一切させてなかった。ちゃんと推しに向き合ってくれた上で作られた曲だというのが一発で分かった。

もうすごく安心した。推しが事務所やレーベルから大事にされていることも理解できて、なにより、推し自身の歌が明らかに上手くなっていた。歌唱力は一日やそこらで上がるものではないことも含め、なんとなくノリで立ち上がった企画じゃない、おそらく1年以上前から立ち上がっていたものだろうということも察することができた。

素敵なデビュー曲を聴けたことでほっとしてめちゃくちゃ泣いたし、スタイリッシュだけど優しい、本当に推しをそのまま体現したような曲で、災害のショックからも冗談抜きに救われた。この時、ストレスで家から出れないぐらいには災害でダメージを受けていたので、推しのことを受け入れたくなくて聴いていなかったらもっと落ち込んで引きこもりになっていた可能性もあった。その状況をたった5分で救ってくれたのだ。推しには感謝してもし足りない。

 

カップリング曲も後日公開された。これも推しのためにだけある曲で、いい曲だった。

この頃には絶望してた頃が嘘のように配信日やCDの発売日が待ち遠しくて仕方なかったし、なんなら歌手としての推しのファンが出来るんじゃないかって思うぐらいわくわくしていた。また純粋に推しの更新を楽しみにできる状況も嬉しかった。

 

最速発売日。先行配信での公開だった。もちろんDLした。

推しがSNSで告知をしたのだけど、その時のコメ全てにいいねを押していた。普段はそんなことしないのに。やっぱりメジャーデビューっていうのは推しにとっては受け入れてもらえるか不安だったんだな、受け入れられたことが本当に嬉しかったんだな、っていうのが分かった。私もデビュー告知の翌日に手紙を出した時とは違って、心の底からおめでとうを言えたことが嬉しかった。

 

CD発売日。ここから怒涛のリリースイベントラッシュだった。

メインイベントとして、ライブがあった。たった15分ではあったけど、それまで見たどの推しよりも輝いていたし、堂々としたパフォーマンスと歌を届けてくれた。推しからはいつも楽しくて幸せな気持ちをもらっていて、笑顔にさせてくれるのだけど、この時も最高にハッピーになれた。推しのことがもっと好きになった。

このライブを上で挙げたのとは別の他担の友人がたまたま観に来ていて。その子はうちの推しの歌が下手なことが理由でとある舞台を見たくないと言っていたぐらい厳しい評価をする子だったので、感想を聞くのがすごく怖かった。でも聞いてみたら、今まで知ってた推しと別人のように上手くなってて、パフォーマンスも良かった!と言ってくれた。辛口の他担にも認めてもらえたことで、私のフィルターがかかりすぎてるわけじゃないんだな、っていう安心もできて、すごくほっとした。

 

そして、またここで私が救われた。

実はこのライブの翌日に資格の試験があった。実務経験+試験勉強をきっちりしないと絶対に受からない類のもの。地方住みなのでこのライブのための遠征での移動+待機中にトータル7時間ぐらい試験勉強ができた。幸せいっぱいの状態だったので、いい感じに勉強が捗る捗る。正直、試験勉強してた中でこの日が一番頭に詰め込めた。

でも、試験当日の開始15分前に推しの新しい仕事の告知が来て。しかも大役。びっくりしすぎて勉強した内容の3割ぐらいは抜けた。でも、推しに幸せにしてもらったし、新しい舞台のチケ取るためにも落ちるわけにはいかないと思ってなんとか試験を終えた。

結果、めでたく試験には受かった。推しのおかげで受かって、上がった給料を推しに使える。winしかない。ありがとう推し。

 

ライブ以外のリリースイベントはサイン会だったりトークイベントだったり。

各地へ遠征に行った際、推しはその前のリリイベで会話した内容を毎回覚えててくれてた。一日に3桁のファンと会話をしているのに私との会話を覚えててくれたのがめちゃくちゃ嬉しかった。遠征自体も観光することが出来て楽しかったし、推しの曲や出演しているラジオを聞きながら移動していたから全然苦じゃなくて、ずっと幸せな気持ちでいれた。一生忘れることのない、ひと夏の最高の思い出になった。

 

そのイベントでさらに私が救われた話。

最後のリリースイベントの日が台風で。この日は新幹線が止まってたからバスで移動した。イベント自体はすごく楽しかったけど、悪天候の中ファンに集まってもらって申し訳ないと思ってたみたいで、推しは他のリリイベの時よりちょっと沈んでた。それでも、サインしてもらう間に楽しく話が出来たので、幸せな気持ちにしてもらえた。

そんな幸せ状態で家に帰ったらエントランスの屋根が吹き飛んでた。少し前の災害以上に、数十年に一度レベルのひどい被害を受けてた。自宅で待機してたら怪我してたかもしれないし、暴風による揺れできっと酔ってたし、また自然のトラブルでストレスを抱えるところだった。あの日イベントがあったおかげで無事でいれたので、推しは私の厄を祓ってくれる神様なのかもしれない。お礼をいくらしてもし足りないから、これからも推し続けることで返していけたらいいな。

 

推しがデビューしたあと。

私が以前、歌手としての推しのファンが出来るんじゃないかって思ってたことが現実になっていた。推しに曲を聴いてファンになりましたって人たちからメッセージが届いているみたいで、その中には今度現場に行きますって言ってくれる人もいて、推しがめちゃくちゃ喜んでた。それぐらい推しの歌が良かったっていうことや、推しの努力が実を結んでいるのがすごく嬉しい。推し自身もラジオなどで歌うのが苦手だったのが歌のある舞台がきっかけで好きになったと言っていて、歌うことが好きになった推しの歌を聞くことが出来て、いちファンとしてもめちゃくちゃ幸せだし、推しのファンが増えて本当に良かったと思ってる。

デビューから数ヶ月経った今も、遠征の移動中やお風呂に浸かってる時は推しの曲を聞くことで疲れが癒やされてる。 ちょっとさみしげな曲もあって、遠征の帰りに聴くとキュッと切なさがこみ上げるのもいい。

2ndシングルも望めるなら是非出してほしいな。ライブがたった1回だったのがもったいなすぎるから今後もリリースが続くならゆくゆくはツアーもして欲しい。

 

今年は舞台上で演技をしている推しにドキドキをもらって、トークでファンを楽しませてくれる推しに幸せをもらって、歌う推しに癒やされていて、とんでもなく贅沢な日々を過ごせていて本当に満たされてる。

たくさん幸せにしてもらったり救われてる分、推しもどうか幸せになって欲しいと願わずにはいられない。

私には全力で推すぐらいしか出来ないけど、少しでも推しの糧になれることを祈って。

推しの演技の好きなところ

推しが以前出た舞台のアンコール放送がやってたから見てたのだけど、やっぱり今年演じた役の中で一番いい意味で好き放題出来てたおかげか生き生きしてて最高~~~~!!!!!!いい演技をしていた推しをまた見れて嬉しい。

 

推しは日替わりネタやアドリブに本当に強くて、スベらない。

もちろん、本番の前に本気でネタ出しして、時には周りを巻き込んで仕込んでる。真面目に考えられた笑いなので、きっちり客席を沸かせてる時は笑いながらもその仕事ぶりが本当にかっこいいって思ってる。

去年まではそういったアドリブを入れてる舞台があまりなかったのだけど、入れてみたら観客にウケただけでなく演出にも褒められたことで自信がついて、自分の強みだと認識して、徐々にそれをアピールするようになったのかな?と今年出た作品やトークを見聞きしてると思う。

 

一番最初に推しを見た作品ではそういったアドリブとかが一切なくて、推しの見た目はめちゃくちゃ好きだけど、まだ推すにはあと一歩、足りなかった。

推してから見た舞台でどんどんアドリブ力を活かせる機会が増えたので、推しが輝いてるところを見れることも増えて、間違いなく推し始めた時より今の方が好き。

これから先、さらに進化を遂げるって信じてるから、今後の舞台を見るのがすごく楽しみ。

 

あと、スポットライトが当たってない時でも舞台上にいる時はずっと演技をし続けてるところも好き。これも去年の後半からするようになった。ちゃんとその場でその役が生きてる感じのする演技をしているのが良い。

ただ、どうしても推しが舞台上にいる間は目で追って定点カメラをしてしまう弊害で、メインストーリーが実際にどうなってたのかをライビュや円盤で知ることもよくある。でも、生で見れる推しは限られてるから、見れる時はどうしてもなるべく推しを追っていたい。

 

今年の残りの出演作品はアドリブを入れれそうな作品なのだけど、来年の出演作品はどうだろうなあ。今決まってるものは未知数すぎて読めない。

でも、観客を笑わせたい、楽しませたいと思ってる推しだから、きっとどこかで笑わせてくれるんだろうな。

 

来週から年末にかけて、推しをいろんな形でたくさん見れるから、正直、推しだけじゃなく私だって追っかけるのに必死だけど、魂削って仕事してる推しに感想伝えて少しでも自分の仕事を見てくれる人がいたって知ってもらいたいから、私もファンとして出来ることを全力で頑張る。

今年残り2ヶ月と、来年も、またたくさん楽しませてね。

推しに認知されている人へ15の質問【2019/6/8追記】

 ちょうど昨日上げた内容から先のことを答えられそうだったのでお借りしました!

※2019/6/8追記 質問配布元が非公開になっていたのでリンクを外しました。

あと、これをかいた当時から色々変わったところもあるのでそのへんも追記しました。

 

昨日上げた認知されたあとの話はこれ↓

miyama-oc.hateblo.jp

 

認知されている人へ15の質問

・「認知」とはどういう状態を指してると思いますか?

名もなきモブではなく、1人の個として認識されていること。

 

・認知されたと自己判断するに至った決め手はなんですか?

他の人には何も言ってなかったのに、私には「いつもありがとうございます」と言われたこと。

 

・認知は望んでいましたか?

望んでなかった。RTやいいねやコメント数のひとつとして推しを応援できていればそれでよかった。でも認知されて嫌だったとかではなくて、やっぱり嬉しくはあった。

 

・認知された理由は自分ではなんだと思いますか?

推しが人の顔を覚えるのが早いっていうことと、会話した内容に対して手紙で伝えていたことと、推しが自分でアピールする前から推しのトークが面白いって何度も伝えてたから?これは本当に分からない。

 

・顔・名前・HN・ラジオネーム・SNSアカウントなど、どこまでをあなた本人として認知されていますか?

顔、HN、SNSアカウント。本名はマネージャーさんが覚えてくれてるけど推しは覚えてないんじゃないかな。

 

・2019/6/8追記

上記に加えて、本名、どこに住んでいるか、なにが好きか、も加わりました。

この記事を書いてから今に至るまでに接触イベントが10回以上あったので、雑談の過程で覚えてくれたことも多いです。

 

・認知前と認知後で推しに変化はありますか?

あった。接触で私を見たら手を振ってくれたり、自分で言ったネタがウケたかどうかどんな位置に座ってても確認してくるようになった。疲れている時の接触で疲れてることを隠さずに甘えるような声でしゃべってくれるようになった…ように思う。

 

・認知前と認知後であなたに変化はありますか?

めちゃくちゃあった。↓で書いたことと、それまでは捨てられてるかもな、見てないかもなって思ってたコメントや手紙を確実に見られてるっていう前提で書くようになって、認知前より気持ちが引き締まった。

miyama-oc.hateblo.jp

 

・認知前と認知後で「認知」についてのイメージは変わりましたか?

変わった。ただ覚えてもらって嬉しい!で終わりではなく、認知されてからもずっといいファンで居続けることが重要なんだって思った。

 

・あなたが認知された、されていることについて他者から何か言われたことはありますか?

他担からまじで?!とは言われた。あんまり顔も名前も覚えないタイプだと思われてるみたい。私もそう思ってた。

 

・「認知が切れる」とはどういう状態だと思いますか?

いつもの人だ!っていう感じのことをしてもらえなくなる時かな。

 

・認知が切れたらどうしますか?

応援スタンスは変わらないけど、モブの一人でいようと思う。

 

・認知を望む人にはどのようなアドバイスができますか?

同担向けの話になるけど、推しの出身地方のイベントに行くべし。地方まで遠征したらこの人はどこにでも来てくれるんだって認識を持ってくれる気がする。その地方の人だとしたら、楽しく話せたら覚えてくれてるかもしれない。認知とは関係ないけど、推しの出身地方のイベントだと表情や喋り方が東京や他の地方よりもリラックスしてて優しいからまじで遠征して損はない。

 あと、接触時に話が出来たとしても、かっこいいとか好きとか○年間ファンです!これだけ通いました!はいくらアピールしてもあんまり認知に繋がらないっぽい。そういう話を振った人たちとの会話がいつも営業用なので。推し本人にとってどれだけ面白いか、他のファンからは出ない話か、みたいなのかを意識したらいいかも。おそらく、面白い、はかなり重要。

 

※2019/6/8追記

単純に顔を覚えてもらうだけならリリイベに足を運んでいれば2、3回目で覚えてくれます。

ただ、それ以上の、自分自身のことも含めて知ってほしいと思うなら、推しは「見た目の良さ以外のところを好きになってほしい」と思っているように見受けられるので、演技や技術など『本人の努力』で良かったところを伝えるといいと思う。

「見た目の良さ」は本人がたまたま持って生まれたもので、本人が頑張っていたり、見てほしいのはそこじゃないから。

せめて見た目を褒めるなら、体型を役によって変えるために鍛えていることとかの方がまだ本人に響くかもしれない。

 

・認知の先には何かあると思いますか?

推しとファンとの信頼関係の継続。降りるまで続く幸せな呪い。

 

・今後推しとの関係に変化は望みますか?

ファンとして頼りにされたい。この人が笑ってくれたから大丈夫、みたいな感じで。

 

・最後に推しへのメッセージをどうぞ。

あなたの面白さは年と取れば取るほど深みが増していくと思うので、おじいちゃんになっても活動を続けていてほしい。これからも楽しいトークや演技でいっぱい笑わせてください。ずっと応援させてね。

認知されたあとの話

先日書いたこの記事の続きです。

miyama-oc.hateblo.jp

長い割に大したこと書いてなかったのにアクセスやたらあってなんだか申し訳ない…。

そんなこんなで認知されたことが発覚した後の話です。

前の記事以上に私の想像によるところが多くてだいぶ頭がおめでたい感じなので、お前の中ではな!って前提で読んでください。

 あ、あと、推しの演じたキャラの二次創作をやめただけで、2次元おたくそのものはやめてないです。推しには今後も絶対言わないけど。ちなみに今期はゴブリンスレイヤー火ノ丸相撲を楽しく見てます。

 

 ■認知が発覚した後に気づいた過去のこと

・顔の認知

初めて認知をもらった後、現場に入る機会がすごく多かった。舞台も、接触も。

その時期のトークで聞いたのが、推しは顔の認知はすごく早いということ。実際、半年以上接触のなかった私のことを覚えていたぐらいなので、接触で同日や近い日で2回以上来てくれた人はだいたい覚えてるんじゃないかな。

なのでおそらく、私は推して10ヶ月で認知をもらっていた可能性が高い。というのも、マチソワ共に最前に入れた日があって、さらにその翌週に初めての接触があったので。

でも、認知をもらったであろう1年目はいつも来てくれる人だ、っていう認識までは持ってもらえてなかった。

 

・名前の認知

これはもしかしたら顔の認知より早いかもしれない。

あるかもしれない、と思ったのは、推しが私のSNSのとある投稿にいいねをした時。推しの名前を出してなくて、以前推しが出た舞台に関する投稿だったので、その舞台名で検索するか、私のホームを見た上でないと押せない内容だった。でも推しのいいね欄には同担の投稿はなくて。その投稿をした少し前から推しに毎回コメを送るようになってはいて、それよりも前の、推してからすぐに手紙を現場のたびに毎回書くようになってたので、名前はこのあたりで覚えられてたかもしれないな、とは思った。

ただ、顔と名前の一致も1年目はなかったと思う。

 

・名前と顔の一致

その時の手紙を読んでくれているとしたら、1年目最後の現場で。イベント開幕にたまたま私に話しかけてくれることがあって、握手でその話で盛り上がって、手紙でも感謝を伝えた。この時にどこ住みかまで覚えてくれてたから、初めて認知をもらった時に心配された感じだったのかなって。これは自信ない。でも本人に聞けるはずもない。 ※ちなみに、どこ住みかまで認知されてる同担は他にもいるので、私の思いこみの可能性は高いもののないこともない…と思いたい。

 

 ■認知されたあとのこと

一番びっくりしたファンサの話。認知をもらった後、推しの出ていた舞台を全通した時に、3回目の公演が最前で、自分の真ん前で推しがとある演技をすることに初日に気づいたので、2回目の公演の時に3回目は最前のこの席で見てるから、もし可能なら、このシーンでぶっ飛んだアドリブを入れてほしい(意訳)って手紙を送ったら、3回目で本当にアドリブを入れてくれたこと。しかも今からネタを言うぞ!って時に私の目をガン見してきた。1メートルの距離での確信犯ありがとうございました。最高に面白かったです。

そのシーンはかっこいい推しを見ていたい人なら絶対にアドリブ入れてなんて言わない場面だったし、後日別の仕事の時に、この時のことと私の反応が楽しかったって言ってくれたので(もちろん名前や具体的な内容は伏せて)推しの嫌がることは要求していなかったんだって安心できた。

それに、本当に人を選びまくるネタだったので、私にならやっても大丈夫だって思ってくれたからやってくれたんだと思いたい。もう本当に嬉しかったし、感謝してる。

もちろん、この時のお礼は4回目の観劇の時に手紙で出した。

 

その後の接触では「いつもありがとうね」とか、私を見るなり推しの方から手を振ってくれるようになった。嬉しい。すごく嬉しい。

去り際に「また来てくれるの待ってる」って言われるのも、この人はこれからも来てくれるんだって認識してくれてるってことだと思うから嬉しい。

あと、いつも笑うファンだと認識してくれたのか、トークでネタを言うと必ず私がウケたか確認するようになった。微妙にスベった時ほどがっつり見てくる。私が推しのトークが面白くて大好きだからたくさん聞きたい、たくさん笑わせて欲しいって言ってたこと覚えてくれてるのかな?おそらく。全部笑うからどうか推しには安心してほしい。 ※でも少し前のイベントで15列目の隅っこに座ってたのに確認されたのは出欠確認の範囲の広さも含めてさすがにびっくりした。

生放送などでお便りを読んでもらえると、名前を読んだ後に認知してるよっていうサインをひっそり仕込んでくれるのもテンションあがる。 ※私だけでなく同担のSNSコメ常連に対してもそうなので、おそらく推しなりの認知のサインなんだと思う。

  

私もきっかけはそうだったんだけど、推しは2.5のファンが多くて。多分9割ぐらいそう。でも推しは別に2.5メインにしたいとは思ってないから、2.5のフィルタを通さない自分自身のファンが増えてくれるかをすごく気にしてる。 ※でも2.5のファンに対しては過剰ともとれるファンサをするのでその人達を離す気はないし、私みたいに自分自身のファンになるように積極的に仕掛けてる。

それだけに、私が推し本人のファンだと認識してもらえてるのがとても嬉しい。2年弱かけてそういう認識をもってもらえるようになって本当に良かった。

 

これからもたくさん楽しませてくれて、おじいちゃんになっても活動を続けてくれることをすごく願ってる。それが叶うよう、ずっと推しを全力で応援する!

推しへのお手紙に関する30の質問

こちらの質問お借りしました!

去年初めて手紙を出した時に回答めちゃくちゃ参考にさせてもらいました。ほんと感謝してます。

kwisnmkt.hatenablog.com

 

推しへのお手紙に関する30の質問

 1.初めて渡した手紙を覚えていますか?

去年のバレンタインデーにプレゼントと一緒に事務所に送った。

推すきっかけになった話と、これからも応援してますっていうのを4枚に書いた。

手紙もプレゼントも送るのが初めてでめちゃくちゃ緊張した。

 

2.封筒、便箋にこだわりはありますか?

いつも市販の同じレターセットを使ってる。

お気に入りではあるけどいつ廃盤になるか分からないから、来年からは自分でデザインして印刷所で刷ってもらったレターセットを使うつもり。

 同じものを使っていたらまた見に来てくれたって思ってもらえたり、逆に見たくないから封を開ける前から処分できるとか、デメリットはないかと思って。

 

3.便箋何枚くらいの手紙を書きますか?

めちゃくちゃ多い。一応、推しに多くても大丈夫かは聞いた上でこの枚数。

便箋は、A5/13行/1枚あたり380~400字ぐらい書けるものを使ってます。

 ・通常

6〜8枚

 ・出すまでに仕事が多かった時、仕事の情報量が多くていろんな感想を伝えたい時

10枚以上~最高20枚。さすがに折り曲げられなくて大きめの封筒に入れて出した。

 ・マチソワ間

3〜5枚

 

4.手紙を渡す頻度はどれくらいですか?

現場に行くたびに出してる。次の現場までの仕事が多くて、感想が長くなりそうだと思ったら事務所に送ることもある。

去年は20通出して、今年は30通ぐらい送ることになりそう。


5.マチソワ間での手紙は書いたことがありますか?

友人との観劇でない限りは書く。ガチのタイムアタックなので、マチネ前に劇場の近くにあるカフェをチェックして、書く時は下書きと実際に手紙を書ける時間を計算しながら書いてる。


6.下書きを作成しますか?

なるべく分かりやすく伝わる内容にしたいから、絶対に作成してる。


7.下書きをする場合はどのような形式ですか?

グーグルドキュメント。自動保存されるから、保存し忘れやフリーズとかの事故が少なくて、スマホでもPCでも同じデータを共有できるから便利。


8.下書きまたは手紙の文章を考えるタイミングはありますか?

生放送や映像だとグーグルドキュメントを立ち上げておいて、感想を伝えたい箇所をリアルタイムで書き出してる。議事録を取るような感じ。

現場はマチソワ間だったらすぐにカフェに飛び込んでスマホに書き出す。ソワレ後だったら帰りの移動や待機中に。

伝えたいことを書き出しておいて、実際に手紙を書く前に1通の手紙としておかしくないようにまとめる。


9.下書きまたは本書きの履歴は残っていますか?

下書きのデータは全部残ってる。


10.便箋に文字を書くタイミングは決まっていますか?

現場に行く前日か、当日の朝。新幹線の中や、マチソワ間だとソワレの席についてから膝の上で書いてることもある。


11.手紙を書きながら予定していたことより文章が増えることはありますか?

ほぼ毎回。ただ、既に手紙が長くなってて伝えるのはその時じゃなくてもいい内容の場合は次の手紙に回すこともある。


12.時節の句や締めの句など手紙の様式に沿った書き方を心がけたりしますか?

締めはだいたい体を気遣う文章を入れてるけど、次の公演も観に行くから楽しみにしてますみたいな締め方をすることも多い。


13.書かないように気を付けていることはありますか?

行けません、見れません、買えない、チケット取れなかった、その他ネガティブなことは絶対に書かない。


14.これは必ず書いているということはありますか?

決まった文章はないけど、その時の仕事のここが良かったっていうのは必ず入れてる。


15.宛名に「~~へ」や「Dear」、「To」などは書いていますか?

・封筒の宛名

推し さま

日付

公演・イベント名・マチネorソワレ

 ・便箋の出だし

推し さま

で固定

 

16.手紙本文の書き出しで名乗りますか?

こんにちは!名前です。 って名乗ってる。


17.手紙本文の書き方は敬語ですか?

ゆるめの敬語。推しは年下だけど友達ではないから、手紙は絶対にタメ語では書かない。


18.手紙の中に推しの名前はどれくらいの頻度で出てきますか?

舞台かイベントの感想かにもよるけど、平均的な長さの手紙(6~7枚)で20回ぐらい言ってた。思ってたより多かった。


19.手紙の中に好きという単語はどれくらいの頻度で出てきますか?

上と同じ条件で3~7回ぐらい。


20.手紙の中に必ず入れてしまう自身の癖のような文章はありますか?

かっこいいとかわいいと面白いを言い過ぎ。


21.便箋にページ番号は振っていますか?

全ての便箋の右上に

そのページ/トータルページ

日付

公演・イベント名 マチネorソワレ

を入れてる。

同じレターセットで1日に2通送る日もあるから、ここまで書いておかないとどっちが先だ?ってなると思うので。


22.本文最後に自分の名前以外に書いていることはありますか?

SNSのアカウント名、住所

前者はこの名前でコメ送ってますよ、住所はここから来てますっていう意思表示。

何かしらリアクションが欲しいとかではないけど、知ってもらえたら嬉しいみたいな。


23.最推し以外に手紙を書くことはありますか?

ないです。


24.最推し以外への手紙の頻度はどれくらいですか?

これもない。


25.下書きを読み返すことはありますか?

同じようなネタを言ってないかチェックするために読み返すことはよくある。


26.読み返した下書きについて手紙や別の形で推しに報告することはありますか?

下書きというか、以前出した手紙に何かしらの報告をしていて、その後どうなりました、とかは何度か書いたことはある。

生放送で質問読んでもらえて、アドバイスもらったことの経過報告とか。


27.手紙を書いている上で自身が変わったなと思うことはありますか?

仕事の議事録の取り方が上手くなった。

修正の効かないペンで文字を書くことにビビらなくなったので手書きの書類の記入にためらいがなくなった。

推しありがとう!


28.手紙について推しから言及されたことはありますか?

イベント、生放送、SNSで何度か。

マチネで出した手紙をマチソワ間で読んでくれて、ソワレで手紙の内容を反映してくれたこともある。


29.手紙に書けないけど伝えたい想いはありますか?

出すたびに手紙の枚数が多くなってきてて、重かったらごめんね。

きれいな字じゃないのも申し訳ないです。


30.自分の手紙と推しについて語りたいことをどうぞ

・推しに手紙の長さについて聞いた話

以前、手紙についての記事をいろいろ検索してたら枚数は3枚以内って人が多くて。3枚で収められることなんて全通してる時の4回目以降の手紙ぐらいじゃないと無理で、普段はどれだけコンパクトにしても6枚ぐらいになることを自分はすごく気にしてて。

推しとの初めての接触の時に、いつも手紙長くてごめんなさい、どれぐらいまでなら大丈夫ですか?って質問したら、何枚でもいい、どれだけ多くなっても嬉しいって回答もらえた時はほんとにほっとした。

ただ、今年に入って10枚以上出したことが5回あって、そのうち1通は20枚になったので(弁解すると円盤2枚+イベント4回分のまとめ+ラジオ1回分の感想だった)さすがに引かれてるのではって思ってる。次の接触の際にいつも多すぎて本当にごめんなさいって言ってみるつもり。

推しの唯一無二の魅力

推しの年内の仕事が増えました!!やったー!!!!

しかもひと月で15回。月の半分ですよ。やばい。

生の仕事ではないからもうほとんど録り終えてる気はするけれど、他の仕事も複数掛け持ち中なのでものすごい過密スケジュールというのは想像に難くない。だから、せめて推しがいっぱい頑張ったことに対して自分に出来る最大限の応援をしていきます。

といっても、全部見て、感想送ることぐらいしか出来ないのだけど。

私が一番見たい系統の推しの仕事で本当に嬉しいから、気づいたら感想送ってる、って感じになると思う。

今回はそんな推しの魅力についての話。ちょっと前に書いたのと被るところもあるけれど、今嬉しくて舞い上がってるから書かずにはいられない。

miyama-oc.hateblo.jp

 

■推しの魅力について

推しは私の目から見て世界一かっこいい。本人も、かっこよすぎて芸能人になる前の学生時代から死ぬほどモテたって何度か言ってるけど、聞くたびにそりゃあそうでしょうねって思う。それぐらい説得力のあるかっこよさ。

もう正直、人生の中でかっこいいって言葉は言われすぎてるだろうし、本人に対してはその言葉はそれほど刺さる言葉じゃないんだと思う。実際、接触でかっこいいって言われててもテンプレのありがとうしか言ってない印象。

 

そんな超絶イケメンの推しに、刺さる(と思われる)褒め言葉がこれ。

「面白い」「楽しかった」

 

 というのも、推しは学生時代から笑いを取ることが大好きで、変顔や一発芸も嫌がらずに、むしろ喜んでするタイプ。

舞台の日替わりネタもガチで考えて仕込む。それが一番楽しくてやりがいがあるって言ってるぐらい。

なにがすごいって、海外公演がある度に現地のネタを仕込んで観客を沸かすことに成功してる。だから、海外のファンも着実に増えてるし、接触には毎回来てる海外のガッツもいる。

舞台だけでなく、トークでも盛り上げるのが上手い。ラジオや単独イベだと本当にMCいらずで一人で会場全体を楽しませることが出来るし、共演者やゲストがいたらその人達を巻き込んで面白いトークを繰り広げることも得意。

笑わせ方も、一方的な提供ではなくて、ちゃんと周りの反応を予想したり見た上でやるから、生のぶっつけ本番のアドリブにはめちゃくちゃ強い。

とにかく、人を楽しませて笑わせることについてガチで取り組んでいる人なんです。

あと、人を下げたりdisるような笑いは絶対にしない。ここが一番推せるポイント。

優しい声と相まって、笑えるだけでなく、癒やされるところが、他の人にはない、唯一無二の魅力だと思ってる。

 

私は推しの笑いで何度も救われたし(転職活動中にいい感じに面接が出来て行きたかったところから内定もらえたり、災害が起きた時にPTSD患わずに済んだのはガチで推しが笑わせてくれたおかげ)、辛くない時でも心の底から楽しめてるから、本当に感謝してる。だから、「かっこいい」よりも「面白かった」「楽しかった」を重点的に伝えるように心がけてて、面白い日替わりネタを求められる役や、面白いトークを聴ける機会が増えたら嬉しいですって去年から手紙などで何度も伝えてた。

そしたら、今年に入ってトークのお仕事が格段に増えた。今回告知のあった仕事もそう。

私の声はちゃんと届いてるんじゃないかっていう淡い期待は前からあったんだけど、認知とその後の接触によって確信に変わった。

※もちろん、私一人じゃなく、他の人からもトークが聞きたいって言葉がいっぱい届いてるんだと思う

今は声送り続けてて良かった~!!!!!!って心の底から思ってる。

逆に、イケメンな推しだけを見ていたい人はすぐに降りてるし、今の仕事の受け方を見ていると事務所も恋する乙女に夢を見せるような正統派イケメン路線で売り出す気はないというかそういう路線は向いてないのをちゃんと分かってて、本人のやりたいようにやらせてくれてるように見えるので、推しだけでなく事務所にも感謝しかない。スケジュールの過密ぶりだけは本当に心配だけど。

 

気が早いけど、次の接触に行った際はこの一年間、いっぱい面白いトーク聞けてめちゃくちゃハッピーでした!って最高の笑顔で直接伝えるんだ。

チケット戦争、何としても勝つぞ。

認知によってとあることをやめた話

推し イベント とかでぐぐると絶対出てくる単語

「認知」

 私の場合は、まさか認知されると微塵も思ってなかったために、推し以外のことで人生の中で大きなウェイトを占めていたものを封印した話になります。

先日書いた記事でちょろっと触れたやつです。

 

認知されてるのが発覚したのは今年の夏。おそらく認知自体は去年の年末ぐらいにはされてたんじゃないかと思う。 エピソード自体はよくあることだったけど、私にとってはその後の予定やスタンスが大きく変わった大事件だったので、これもまた別の機会に書き留めておきたい。

推しを推すようになったきっかけと推してからのこと - 笑う推しには福来る

 

ここからは全ての文末に、お前の中ではな!ってつけて読んでください。あと、認知されていない同担へのマウントを取りたいとかでもないから、 あくまで私が経験したり勝手に思ったことの備忘録として見ていただけたら。あと、書き方が大げさなだけで大した内容ではないです。

 

■認知が発覚した出来事

推しを応援して1年半、とある舞台を観に行った時の終了後に急きょ握手会が開催されることになった。

公式でも事前にそんな情報は一切出ていなくて、本当にゲリラ的に。しかもキャスト全員ではなく数名だけ選ばれていて、推しがたまたまその中に入っていた。

 

こっちは突然の推しとの接触に頭が真っ白になった。それまでの推しは接触イベント自体少ない人だったから、私だって慣れてるわけもない。

でも推しを間近で見れるチャンスが嬉しくないはずもなくて、ただ握手できるだけで嬉しいと思って、めちゃくちゃドキドキしながら順番を待っていた。

 

握手会は前の人たちの様子を見ている限りあっさりしたもので、本当にただ握手するだけの流れ作業。

たまに、ありがとうございます!とか、良かったです!って言うお客さんがいたらキャストもありがとうございますって返す程度だった。

だから私も、かっこよかったです!って一言伝えれたらいいな、ぐらいに思ってた。

 

いざ私の番がきて。

推しと握手したら、推しの方から「いつもありがとうございます」って言われた。

認知されてました。

しかも普段は笑って和やかにしてる推しが今まで聞いたことないようなすごい真面目で真摯な口調で。本当に心を込めて言われているように受け取れた。

認知の発覚と見たことのない推しにダブルパンチで完全に頭の中が吹っ飛んで、かろうじて「すごくかっこよかったです!」とは言えたものの、その時に推しがその言葉を聞いてくれていたのかとかどういう顔をしていたのかが全く思い出せない。

もう本当にびっくりして、劇場出てからしばらく固まってた。

だって、私が最後に接触したのは半年前で、その後の半年間の現場で推しが私を認識できたかもしれない機会はたったの2回なのである。その2回以外にも複数の現場へ足を運んでいたけど、2階席とか完全にあちらから見えない位置だった。

 

ただ、思えば、この公演のカテコの時に、前方下手の端っこにいた私の方に体を向けて凝視されたような気はすごくしてた。普段はカテコでもそんな露骨に観客を見るなんてあんまりないから、まさかね、とは思いながらも見られたような気はしてた。

そんなことをされる心当たりがあるとしたら、この舞台の少し前に私の住んでいる地域で災害が起きて、推しがその地域の人たち大丈夫?って更新をした際に、被害を受けたけどなんとかして次の現場に行きます!っていうコメを私が送ったことを覚えてくれていた?っていうのと、この日の公演も台風が直撃していて、電車が止まってたりして近場でも来れない人が多かった。

となると、この時点で私の名前と顔は完全に覚えられていて、この間の災害で被害を受けてた上に台風のなか地方から来てくれたの?!って思われたのかもしれないなって。

推しは人の名前は全然覚えられないから名乗られても分からないっていうのを自分で言っていて。だから、私は1年半の間にコメや手紙をたくさん送ってはいても、全く覚えられてないだろうなって思ってた。

そんな人に顔どころか名前も覚えて一致してもらえてるかもしれないってことに気づいて、嬉しくもびっくりしてたのだけど、とあることをやめるしかないな、ということにも気づいた。

 

■認知をもらったことでやめたこと

ここまでの記事で一切書いてなかったけど、私は2次元大好きおたくで、小学生の頃からずっと絵を描いてきた。

推しを知ったきっかけも好きな2次元作品の2.5次元舞台に出ていたから。

察しのいい方はこれでピンときたかもしれませんが、認知されるまでは推しの演じたキャラの二次創作を描いてたんですよね。

そのキャラのグッズは全部コンプして、毎日キャラ名でSNSを検索しては全ての二次創作にいいね飛ばすぐらい好きで。

しかも、推しが演じた作品のキャラ解釈、脚本、演出、全てが最高だった。今まで数年間いろんな舞台を見た中で一番好きっていうレベル。

あまりに最高すぎて本を出したくなって、息をするように自然な流れで同人イベントに申し込んでた。

 

でも、推しから認知されてることが判明して。

よりによってその時出そうとしてたのが、推しの演じたキャラのBLだったんですよね。

認知以降、本を出したくなるぐらい大好きだった舞台の映像を見ても、好きなキャラではなく、推しにしか見えなくなってしまった。なんていうか、推しを見るたびに、この人に名前と顔覚えられてるんだ…っていうのが真っ先に来てしまって。

キャラとして二人で幸せになって欲しいって思ってたのに、推しとしか認識できなくなってしまったらそういう妄想全部が無理になってしまって。

もう二度と描こうなんて思わない、推しが魂削って演じたキャラにそんな妄想してる人間にいつもありがとうなんて言わせてごめん、って思って死にたくなった。

だって、認知してることなんて短期間に何度も接触してるでもない限り本人から言わなくてもいいことじゃない。それをあえて言ったってことは、少なくとも自分は推しにとって嫌なファンではないということ、だと思いたい。

そういう認識をもってくれてるのが握手会のたった一言で伝わってしまったから、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 

最終的に、これまで上げた二次創作やつぶやきは全部消して、イベントは欠席してその後も参加せず、同CPの人とのつながりも完全に絶って、そのキャラに関するものは一切見なくなった。

10歳の頃から好きな作品やキャラは変わってもずっと当たり前のようにやってきたことをやめたのだけど、不思議とその選択を取ったことで後悔したとかは全くない。

あんなに絵を描いて連日好き好き言ってたのは、"推しが演じた"キャラに対してだったんだなっていうのが理解できて、なるほどなって自分に対して客観的に思えたぐらい。

 

ちなみに、2次元用アカウント(鍵つき)と推しへのリプ用アカウントは全く別の名義でどちらもつながってないし、リプ垢は誰にも言ってない。当然、こんな風に思うぐらいなので色紙や絵を描いて本人に送りつける文化にはものすごく否定的だから(推しが2次元おたくではないのでなおさら)、自分の絵はBLではないものも含めて推しには絶対に見られたくないと思ってる。

私が二次創作をやめたところで推しには推しが認知している名義の私が自分のたった一言で大きな決断が起きたなんて何も気づかない。それに、推しは過去に私が本を出すはずだったCPとは違うCPの二次創作にいいねを飛ばしてたことがあるから、おそらく私がCPの片割れとして見てたってことを知ったとしても笑って流してくれるかもしれない。実際、トークショーで別の仕事について、これBLに見えた?なんて茶化してファンに聞いてくるぐらいなので。

ただ、自分自身がそういう妄想をしてたってことがどうしても無理になった。

要は一人で勝手に盛り上がって凹んで蓋をしたってだけの話なんだけど、なんていうか2.5化された作品のCPものの二次創作してる人が役者本人に認知されたら二次創作やめるか担降りするかの二択だよなあって思った。 

逆に、2.5ネタで二次創作してる人は中の人に認知されてないから好き放題できるんだってことも分かった。

※なお、認知されてても鍵なしで2.5ネタや中の人のBLを描いてる人も多い界隈だけど、私には理解できないタイプなのでそこには触れない。

 

もちろん、原作の方だけ見て推しとは切り離して二次創作を続けるという選択もあったのだけど、私の場合は推しの演じた舞台がなかったら原作のキャラを好きになってグッズを買うことも二次創作もしてないっていうパターンだったので、BLじゃないキャラ単体のものも含めて描けなくなった。

今は精神的にだいぶ落ち着いて推しの演じた役を舞台上にいるキャラとしても見れるようにはなったけど、やっぱり演じてる時の推しが~って目線で真っ先に見てしまうので、認知されてると思ってなかった時のように2次元から出てきたキャラそのものとしては見れない。

それはそれで素晴らしい演技をしている推しを否定している感じがして辛い。

これはその後のどの舞台を見ても(2.5関係なく)、今日の推しの演技は良かったとかこうだったって視点でしか見れなくなってるから、純粋に舞台そのものだけを楽しむことが出来なくなったっていう、すごく大きくて大事なものを失った感覚が今でも強い。

だからって推しを責めるとか降りるとかは全くないのだけど。

 

■認知が発覚した後

そもそも認知されるなんて全く思ってなかったタイプだったから、認知が発覚した当初は認知なんてされなくてよかった、っていう気持ちもあったし、覚えてもらえるぐらい自分の声や行動が本人に伝わってて良かった!っていう喜びもあって、本当にぐちゃぐちゃになっててしんどかった。

その時にこちらの記事にたどり着いて、すごく共感できることが多くて、モブになりたかったっていう言葉がめちゃくちゃ刺さった。

korilakku.hatenablog.com

 私も、認知されてしまった以上、されてない過去には戻れないので、せめて推しにとっていいファンでいようと思ってその後も現場に通っている。

 

あと、認知が発覚したことが私の勘違いだったら恥ずかしいなと思って、その後の別の現場で本当に認知されてるのか試したこともある。

結果としてはやっぱり顔も名前も認知されてた。

 

認知されてるのが分かってからの現場では私も認知されてることを前提に推しに対して話しかけたり手紙を送るようになって、そういう行動にシフトしたことで嬉しいことがたくさんあって、推しから幸せをもらえて更に推すっていう流れになってる。

今は私が次いつの現場に行くって言わなくても、推しの方から「また来てくれるの待ってる」って言ってくれるようになったので、ある意味呪いだとは思いながらも「また来たよー!」って言いたいから今日も今日とてチケット戦争に参戦している。

 って書くと推しに認知されたから行かなきゃって思ったって感じに見られるかもだけど、推しのトークがめちゃくちゃ好きだからトークイベントは絶対行く=接触の機会が必然的に増えてる、みたいな感じ。通うスタンスは認知される前と変わってない。

ハッピーな呪いの話はまた今度できれば。

 

※10/24追記 認知されたあとの話、書きました。

miyama-oc.hateblo.jp