笑う推しには福来る

ファンレター書くタイプのオタク

推しにファンレターを1年間で100通出したおたくはどうやって出し続けて、推しはどう思ったのか

推しの仕事納めを見届けて、私も推しへの年賀状を出して手紙納めをしました。
そんなわけで、以前書いた現場納めの話でちょろっと触れた、1年間でファンレターを100通出した話と推し側の反応の話をします。
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結論としては、仕事の感想はどんどん推しに伝えよう!で終わる話ですが、フルタイムで仕事をしつつ現場へは100%遠征で通いながら年間100通出しきるメンタルやスケジューリングは気になるかな?と思うので、そういうことを書いていきます。

それと、今回の記事は

  • 手紙を毎回出したらキモい、引かれるんじゃないか
  • ○枚以上出したら長すぎてアウトでしょ、とにかく短くしないと

そんな、ファンレターを出す側に何故かある共通意識をほんの少しでも取り除くつもりで書きます。

また、この記事とは別に、夏に2年半で合計100通出した記事も書いているので、そちらもよろしければご覧ください。
こっちの方が出し方とかお役立ち情報はあると思います。
今回はどちらかというと精神論です。
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◆そもそも仕事の感想だけで本当に年間100通いくのか

今年の推しの仕事の件数をご覧ください。

  • 舞台 6作品 71公演
  • イベント(1日複数回あった日も1部1回としてカウント) 36回
  • 映像 9本
  • 生放送 11本
  • ゲスト出演 4本
  • ラジオ出演 12本
  • インタビュー 11本
  • 写真集 1冊
  • 円盤(舞台以外) 5本

単純に合計したら160です。
ここにFCコンテンツやブロマイドや缶バッジなどのグッズもプラスされます。
きっと漏れはあるので、これより多くなることはあっても少なくなることはないです。
これだけの仕事を観て感想出したらそりゃあ100通超えてもおかしくないというのはおわかりいただけるでしょうか。

また、現場全通してたらそれだけで100を超えるので、私がガッツじゃないことはわかると思います。
ただ、現場以外で観れるものは全部観て感想を書いたので、現場の感想6:茶の間での感想4ぐらいです。
現場での感想は1公演につき1通ですが、茶の間での感想は1通につき複数の仕事の感想を入れることが多いです。

◆1年間で実際に出した数

通数:103通
枚数:約750枚
文字数:約27万字

1通あたりの平均は7~8枚、2800字前後です。
少ない時はマチソワ間で30分も時間が取れなかった時などは1枚350字、
多い時は2日ぐらいかけて11枚4000字程度です。

1度にまとめて出した最大数は4通35枚13000字 
…を2週間連続で出して、さすがに手も脳みそも死にそうでした。

この時は推しの仕事が2週間で

  • イベント6回
  • イベントのグッズ数種
  • 円盤3枚
  • TV番組3回
  • ネット生放送2回
  • インタビュー1回
  • FCコンテンツの更新2回

という状況でした。
推しの仕事をたくさん観れて最高にハッピーでしたが、これら全部の感想を2週間で8通70枚26000字出して、次の現場まで力尽きてました。
自分で言うのもなんですが、さすがに推しのガチファンじゃないとやれない量でしたね…。

◆何故そんなに出すのか

推しの見た目、私にとっては世界一かっこいいです。
実際、大抵の人が推しを見ても、ひとこと目は9割「かっこいい」で(のこり1割は「○○に似てる」系)、2.5でも大きな作品でイケメンの中のイケメンじゃないとできない花形をやることが多いです。

これだけならただの推し自慢に見えるかもしれません。
でも、あまりにかっこよすぎる弊害もあって。

どんな仕事をしてもほぼほぼ「かっこいい」しか言われないんですよね。

  • 誰よりもその場を沸かせる、誰にも真似できない笑い
  • 推しの優しさがにじみ出たあたたかい声色
  • 指先まで役を宿した細やかな手の表現
  • スポットライトが当たっていなくてもその場で生き続ける演技

挙げたらキリがないですが、私にとって大好きな推しの演技やトークの良さはあまり語られず、「かっこよかった」という感想ばかりが散見されるんです。
しかも、長年の共演者や私以上に長く推してるファンですら上記の推しのいいところは知られていなくて「かっこいい人」だけで済まされていたりすることもよくあります。

私だって推しの見た目がもちろん好きです。
でも、かっこいいことなんて誰が見てもわかることだから。

なので、私は推しの見た目をかっこいいとは表現せずに、推しの仕事ぶりがどうだったかをきちんと観て、見た目を褒めるなら掘り下げて詳細を伝えるって決めました。

書けたらいいな、じゃない。
書く。全部書く。

そういう意志で書き続けていたら気づけば1年で100通出していました。

◆どうすれば年間100通出せるのか

とはいえ、年間100通って、週刊誌の作品の感想を毎週書いて出すのの倍です。
ほぼ1週間に2通、1ヶ月で10通以上出してることもままあります。
普通に平日フルタイムで仕事して、現場へは数時間~1晩かけて遠征してたら正直かなりしんどいです。

なので、まず、

とにかく書いて出す
手紙を出し終わるまでが現場

という意識付けを約3年かけて行いました。

どれだけしんどかろうが、出す。

なんとか頑張って出し続けることで、このスケジュールでも乗り越えられたから、これから似たようなことがあっても出せるという実績からの自信がついて、ガンガン出せるようになりました。

また、私は全くコツコツタイプじゃないです。
正直、毎回ギリギリでなんとかやりきってるので、余裕をもって書き終えたことなんて、現時点でトータル160通近く書き続けていてもほぼないです。
でも、継続は力なりという言葉通り、とにかく続けることをあきらめない、絶対出すっていう意地と実際に行動を起こすことでなんとかやりきれています。

ただ、現場以外は見たら即出すまではいかなくて、現場以外の仕事の感想(生放送、インタビュー、円盤など)はリアルタイムで観た時にある程度箇条書きでメモしておいて、休日に手紙の形に整えて出していることが多いです。
また、使っている封筒に入れられる便箋が10枚までなので、仕事が多くて感想が10枚に収まりきらない場合は仕事ごとに何通かに分けて出しています。生放送で1通、円盤とラジオで1通という感じで。

それでも、推しが遠征する前に届けたい場合などは平日でも仕事終わった後や昼休みを利用してなんとかして出し切っています。
(事務所が基本的にすぐに推しに渡してくれるのを知っているので、ある程度推しのスケジュールを把握した上で出しています)

ちなみに、去年までの2年間で出したのは合計60通で、何度かタイムアップで出せなかったことがありました。
その時の悔しさの積み重ねもあって、今年は絶対になにがなんでも全部出すという意志を持ち続けて実行できました。

ようは気合いと根性です。

◆そこまでして出してる手紙を推しは見てくれているのか

見てくれています。全部。
現場でも事務所宛に出したものもすぐに読んでもらえているし、だから出し続けられているところは大きいです。

読んでもらえているっていうのは、推し本人から手紙の内容を何度も直接伝えてもらえているだけでなく、現場やSNSで分かることも多いです。
そのあたりの話はこちらの記事に書いてます。
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上記の記事を書いた後も、推しは相変わらず早撃ちガンマンです。
おれたちの戦いはまだまだ続く――!!

◆1年で1人から100通のファンレターをもらった推しの反応

それでも、1年で100通は出しすぎたなとは思いました。
去年までは2年で60通出してたのが、今年は1年で100通になって、実質3倍強の量を送っていたので、さすがにやりすぎたかな、と。

で、先日の現場納めの時にストレートに聞きました。
「今年1年間で100通出しちゃったけど本当に大丈夫?迷惑じゃない?」って。

そしたら、推しは「えっそんなこと?」みたいなノリでOKくれて、「全部読んでるからこれからもどんどん出して」って感じの返答だったんですよね。

正直、嬉しさよりも
いやいやいやいや、「そんなこと?」のレベルで済むんですか推しよ。年間100通ですよ??
こちとらクソ重く考えてるのに全然余裕で。
いや、確かに余裕がなきゃレスを頻繁にくれるなんてないんですけど…

みたいなことがいろいろ脳内に巡ってきました。

ただ、推しに手紙のことを聞くと、いつもこんな感じなんですよ。
3年前の、初めての接触でも
「手紙がいつも多くなっちゃってるんですけど大丈夫ですか?」
って聞いた時も
「全然大丈夫!どんどん送って!」
と、本当に全然平気そうな感じで言われたんですよね。

とはいえ、当時最高7枚だったのが11枚になり、翌年には23枚、今年は35枚になったりしていて。
罪悪感とそれでも感想を伝えたいっていう気持ちで病み散らかしたりしたことも何度もありました。

でも、「いつも見てるよ」っていうのをたびたび伝えてくれて、手紙を書けば書くほど要望が叶ったり、報われることが増えたんですよね。
出してよかった、と思うことが本当に多くなりました。

あと、前回の私も別の業界で長年推されている側の記事を書いた時に気づいたんですが、感想をもらう側としてもらえるのはいくらでも嬉しいです。
たくさんもらえたらもらえるほど、いい仕事ができたんだなって指標にもなりますし。
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なので、推しもたくさん手紙もらうことについては本心で重荷になってなくて、純粋に喜んでくれているのかな、と。

一応、(苦情ではなく要望として)手紙やプレゼントでこういうことは避けてくれたら助かる、みたいなことは言われたことがあるのですが、手紙を出すことや量に対して否定をされたことは一度もないので、多分そこは本当に気にしなくていいんだと思いました。
(もちろん、仕事の感想のみを書いた手紙の場合で、愛の告白とかデートのお誘いとかはわからないです)

1年で100通送っても「大丈夫」って本人から言ってもらえたし、さすがにそれ以上の物量は私自身も書けないのもあって、推しに手紙が迷惑じゃないか聞くのはこれで本当の本当に終わりにします。

◆まずは直接推しに聞いて、感想を伝えよう

最近見かけなくなりましたが、2年前ぐらいの若手俳優おたくのはてブロでは「3枚以上の手紙はゴミ」みたいな主張が目立っていて、私が勝手にそれを気にしすぎていたから病み散らかしていたところはありました。

でも、実際に推しに何度も聞いたことで、何枚、何通出そうが大丈夫なんだっていうのが分かったので、手紙の枚数や頻度を気にしてる人は、おたくの言うことではなく、まず推し本人に直接聞いた方がいいです。

なので、私もこの記事でどんどん書けばいいって言ってますが、それも人によってベストではなく、一例にすぎないと思うので、とにかく本人に聞けるなら聞いてください。

おそらく、ほとんどの人は仕事の感想はいくらでもほしいと思うので、否定されることはないと思います。
特に、SNSでお手紙ありがとう嬉しいと言ってる人は心の底から伝えてると思います。
また、ファンと話せる機会が全然ない人の場合は、それこそファンの声を聴ける機会がとても少ないので、感想に飢えてるんじゃないかと。
とにかく、純粋な仕事の感想の手紙を出すことの、頻度や量におけるデメリットはないです。

推しに否定されたわけでもないのに手紙たくさん出すのはキモいからやめとこうなんて勝手に思って出さないのは誰もハッピーにならないので、推しにハッピーな気持ちをもらった分、私もハッピーを伝えるんだ!ぐらいの気持ちで書いちゃいましょう。
手書きの文字って、デジタル媒体の文字以上に書き手の感情が伝わります。つまり、SNSで書いた感想の何倍もの気持ちが推し本人に直接伝わるんです。手紙ってすごい!

◆病まない健全な推し事・お手紙ライフを

ただ、手紙をもらった側の読むタイミングは自由です。
分厚いのを送っちゃったら、疲れていない時、もしくは手紙からパワーをもらいたい時に読んでくれたらいいな、ぐらいの気持ちでいるのが精神衛生上いいです。
手紙を送ったからといって、相手に読むことを求めすぎないことも大事かなあと。
実際、私も2年目の後半まで推しが本当に読んでくれてることすら知らずに何十通と出し続けていたので。
読んでもらえたらのは嬉しいけれど、今でもベースには『読まれなくてもいいから、自分がどうしても伝えたいから出す』っていうのはあります。

これは承認欲求強めのファンとあまりレスをくれない推しという関係だとしんどいかもしれないです。
その場合は頑張って年単位で粘るか、レスをもらいやすいやり方を研究するか、しんどくなったら距離を置くのも手だと思います。
(レスをくれてるけど気づいてないみたいな地獄もわりとあります)

ただ、手紙への最大のレスは『今まで以上に良い仕事を見せること』だと思うので、それが見れたのなら、手紙を出した甲斐があった!と思ってもいいんじゃないかなと思います。
あくまで、自分のメンタルが病まない推し方、手紙の出し方をするのが重要です。

◆年賀状のすすめ

別に推し事に手紙のガッツになることを組み込まなくても全然よくて、もし、手紙を書いてみたいと思った方がいらっしゃったら、今なら年賀状という手段で気軽に推しに直接想いを伝えることができます。

この記事を読んだらロフトやハンズに行って(売ってそうなお店がなければコンビニや郵便局で)、自分の推しの喜びそうなデザインの年賀状を選んで、買って、100字ぐらいのメッセージを書いて事務所宛に出せばOK!
※ちょっとだけメッセージを書ける余白があるものを選ぶといいと思います。

12/30中に出せば、離島でない限りは1/1に届くと思いますが、元旦から事務所開けてるところはあまりないと思うので、仕事始めの企業が多い1/6までに届くように出せばセーフかなと思います。

年賀状のメリットは気軽に想いを伝えられるだけでなく、事務所側も開封の手間がなく所属タレントの評判がわかるところにあるので、私は認知されてると思ってなかった頃から

推しくんのファンです!
去年の推しくんのお仕事最高でした!
今年のご活躍も期待しています!
(直近の現場名+楽しみです!)

みたいな感じのメッセージを書いて毎年出してます。

年賀状や手紙NGの事務所じゃなければ出してみるのは大いにアリだと思います。今ならまだ間に合う!さあ!



◆◆◆
一応、私はやばいオタクだという自覚はあって、リアルで手紙100通出したって言うと100% キモッ こわっ て反応が返ってきますし、それはそう、とも思ってはいます。
ただ、推しが否定せずに全部読んだ上でそれまで以上の仕事ぶりなどを見せてお返しをくれたりしているので、他人からキモがられるのは理解しつつも、推しからはファンとして大事にしてもらえてるのでやめるとかはないです。

推しの言葉を借りるなら『分かってくれる人だけ分かってくれたらいい』です。
推しとファンの数だけそれぞれにしか分からない関係があると思うので、私は推しの言葉をちゃんと聞いた上で手紙と仕事を通して想いを伝え合える関係を、これからも大事にしていきます。

引退した後もファンから10年以上推されている側の話

推しが引退した後

  • 何してるか気になって仕方ない人
  • 実際に行方を探している人
  • もう会えないことにいろいろな気持ちを抱えている人

など、様々想いを抱えたり行動している人はいると思います。
あくまで私の場合の話なので参考になるかはわかりませんが、もしピンとくる方がいたら、引退してもなお10年以上推されている側の話を読んでいただけたら幸いです。

◆活動当時のこと

高校卒業後~20代前半まで、本名ではない名義で、とある業界でとあるものを生み出して生計を立てていました。
芸能界ともこのブログで何度か出している同人とも違う業界です。
それなりにファンもついていて、私の生み出したものに課金してもらうことで生きていくことができていました。

◆引退のきっかけ

活動自体は精力的にやれていましたが、1人のやばい人に粘着荒らしされてメンタルをやられて引退という、よくあるパターンです。
(よくあってたまるか!という気持ちはさておき、残念ながらどんな業界でもある)

引退の理由や報告などはなにも言わず、ある日突然、ネットからもリアルからも当時の名前と実績を消してその業界での活動を終えました。

何年も普通に生活できていたぐらいには本当にたくさんのファンがついてくださっていて、いい評価やあたたかい言葉をいただけていても、たった1人のあたまのおかしい人にやられて壊れてしまったんです。

1人にやられたというのは後にわかったことでしたが、当時は何人もの人に誹謗中傷を受けていると思い込んでしまって、ファンや周りの人のことも何一つ信じられなくなってしまいました。
そして、この業界にいる限り、こういうことはずっとつきまとうと思い込んでしまって、耐えられなくなって、そっと消えました。

今なら法に裁いてもらって次だ次!ってなれますが、当時はまだ若くて、社会のこともろくに知らなくて、知識も精神的な余裕もなく、ただただ一刻も早く全く違う環境に身を置きたかったです。

◆引退後の意外な道

そんなメンタルズタズタの状態だったので、当時の名前で繋がっていたほとんどの人とは縁を切り、エゴサなんてしたらフルボッコに叩かれていると思い込み、見たら最後、本当に再起不能になると思って、とにかく『かつての名前での情報を見ない』ことに徹していました。

ただ、ここからが誰にも分かってもらえたためしがない、意味のわからない話になるんですが、幸い、活動の終盤はものを生み出すことよりも年一回の確定申告をすることの方が楽しくなってて、それで簿記の勉強から始めて、会計系の資格をいくつか取って、会社員として働き始めました。

そもそも私は何かを生み出すより、データとにらめっこする方が仕事にするには向いてたようです。
引退した分野で一生食ってくつもりでその分野の学校で勉強もしていたのに、全然違う分野の方が性に合っていたという。
(さらに言うと、今はもっと向いてる職に出会えたので、また別の資格を取って働いています)

そうやって、本当にたまたま他に自分に出来ることが見つかったので、壊れたところから再生できました。

このくだりは多分『ファンからの強くあたたかいメッセージや身内のケアで復活しました!』って言えたら夢のあるいい話になったんだろうなって思いますが、現実としては数字を見ていると気持ちが前向きになれて、データを集めて結果を出すことにわくわくして救われました。
本当に夢のない話ですし、まず『確定申告が楽しい!』という時点で会計系の仕事をしている一部の人以外にはわかってもらえず、フリーランスの人には引かれたことしかないです。
でも、それが私にとっての現実です。


あと、フリーランスより会社員の方が向いてたのも大きかったです。
規則正しい生活で(フリーランスの頃はめちゃくちゃでした)、よほどのことがない限り自分の近い未来のお金の工面をそこまで考えずに、自分のしたことを誰かが揚げ足とって叩くのにおびえることがない環境で(これはいたとしても転職して逃げることができるという意味で)、純粋に業務に集中できて、社会のこともいろいろ知ることができたのは本当に救いでした。
不満があれば上に相談したり、転職もできますしね。
少なくとも私は、会社勤めしてからはフリーランスに戻りたいとは一度も思ったことがありません。


つまるところ、元の業界に未練も全くなく、今の仕事に満足して平和に暮らせています。
また、現在やりたいことや観劇や別の趣味が出来たことで、引退した業界のことを考えることも自然となくなり、いつの間にかトラウマも忘れていました。

◆過去を思い出したきっかけ

会社員生活を数年送っていたある日、私を壊した人が、当時の同業者複数にさらにひどいことをしてついに捕まったというのが風の噂で流れてきました。
被害者の声を聞くと、みんな同じ手口でやられていて、その時にやっと、たった1人に追い込まれてただけだったんだって気づいたんです。

心はだいぶ軽くなりましたが、それでも、当時のしんどい気持ちを思い出したくなくて、その時はまだエゴサなどはできませんでした。


そこからさらに数年。
引退後に知り合って仲良くなった友人といつものように飲んでいて。
その子がたまたまいい感じに酔った勢いで「トラウマを掘り返したら申し訳ないけど、ずっとファンだった、だからこうしてずっと仲良くしてもらえてるのは今でも夢なんじゃないかと思ってる」と私に伝えてきました。

その子が私の過去を知っているのはなんとなく気づいていました。
私とは執念でつながったことも。
でも、それまであちらから私の過去に触れてこなかったし、触れられたくないのを察してくれてるんだな、なにも生み出してない今の私の友人でいてくれてるんだな、と思っていました。

その時に私から「あの当時のこと、まだ覚えてくれてるの?でももうなにも生み出さなくなっちゃったよ」って伝えたんです。
友人は当時どれだけ影響を受けたかとかいろいろぶちまけたあとで「生み出さなくなってるの知ってるけど、一緒にいると楽しいから今までみたいにこれからも仲良くしてほしい」と言ってくれました。

それを聞いた時、『過去の自分』と『今の自分』の両方を好きでいてくれる人がいたことが、純粋に嬉しかったです。
そこでやっと、過去のトラウマから解放されました。

ここまで来るのに、引退してから10年かかりました。

エゴサをしてみた

友人の言葉のおかげで呪いが完全に解けて、これまでずっとしなかった過去の名前でのエゴサをしてみました。
そしたら、複数のファンが今も私のことや生み出したもののことを語っていたり「この方のファンだったけど突然消えてしまってからずっと行方を探しています。今の名前を知ってる人がいたら教えて下さい」(意訳)って書かれていたんですよね。

そこで得られたことは「今もなお過去の私のファンでいてくれる人が何人もいる」だけでなく「私の過去を知っている周囲の人は誰も今の私の正体をバラしてない」ってことでした。
どちらのパターンでも、大事にしてもらえてることが、本当に嬉しかったです。

◆それでも正体をバラさないわけ

私の行方を探している人たちは全員、こうも書いていました。

「今の名義で生み出したものが見たい」

みんな、私が名前を変えて新しいものを生み出し続けていると思いこんでいるんです。


そりゃ、言えないですよ。
クリエイティブなことから完全に引退して、別の仕事や趣味を見つけて楽しく生きてます、なんて。
もし私だとバレて作れと言われても、その情熱自体がないから、昔のように魂のこもった、人の心を動かすようなものは絶対に作れません。

あと、クリエイティブなことから別の職種にジョブチェンジすると、何故か『本当は戻りたいのでは』とか未練があるように思われることが本当によくあるのですが、私に限って言えば、全くないです。
ガチでないけど本当によく勘違いされるので、当時を知っている人以外には昔のことを全く言わなくなりました。もちろん、今の私の推しにも言ったことはないです。

でも、過去の自分を否定したいわけではないし、10年以上経っても人の心に残り続ける存在でいられてるっていうのは、過去の自分の行いを肯定できることだったので、今もファンでいてくださる人がいたことはものすごく嬉しかったです。
ただ、だからこそ、夢は夢であるべきだとも思うので、これからも今の私のことをバラすことはありません。

◆ファンの声はいつかきっと届く

ファンの声は、ものすごく時間がかかっちゃったけど、一つ一つしっかり受け止めました。
反応はしないけど、スクショには取って保存できる限りの媒体に保存しました。
本人や関係者が見ているかもわからないのに何年も何度も話をしてくれるって、本当に好きじゃないとできないです。
お返しのできない身勝手な人間だけど、この先生きていくためのパワーはめちゃくちゃもらえました。感謝してもし足りないです。
ただのネット上の文章だと淡々としてる感じに見えてしまいそうですが、本当に本当に、心の底から嬉しかったです。

これは今、私に生きている推しがいるからこそ、わかったことでもあります。
ずっと好きでい続けるって、外野の声に流されない強い信念が必要で、ものすごい精神力がいることなので。
引退したあとも10年以上ファンでいてくださるって、めちゃくちゃすごいことですよ。
私の生み出したものをずっと愛してくださったことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

◆感想はどんどん発言すればいい

発言してる側はただ好きなものを好きって言ってるだけって思うかもしれないけど、作り出した側はその本心からの言葉を見ることで
生きててよかった!!!!
って本気で思うので、好きなものはどんどん言葉にしていこうっていう最近の風潮がどんどんスタンダードになればいいなあと思います。

作ってよかったと思うことももちろんあるけど、生きててよかったの方が先にきますね、私は。
(ただ、個人的には否定的な感想も、ちゃんと仕事を見た上でなら素直に思ったこととして発言してもいいと思ってます。なんていうか、同調圧力とかがなくて、思ったことをありのまま出せるのが理想です)

なにかを創ることを生業にしている人は、自分の生み出したものがどうだったかっていうのをものすごく気にしているし、それを次の仕事に活かしたり、人生の糧にしてるので、エゴサ日課ですし、直接いいねすることはなくても、ひっそり見て、幸せになってます。


ファンの『好き』がつまった言葉で、創り手は前を向いて生きることができます。
ファンを幸せにできたことがわかると、創り手も幸せになれて、もっといいものを作ろうとか、これからも頑張って生きようって思うことができます。
『好き』を直接伝えてもらえるのが一番だけど、伝える手段がなくても絶対に見つけ出すので、一方的なわがままではありますが、『好き』はじゃんじゃん発言してもらえたら、嬉しいです。



◆◆◆
あの頃の面影がないぐらい生き方も見た目すらも当時から変わったけれど、私は毎日幸せに生きてるので、もし私自身の幸せを願ってくれているかつてのファンがいて、この記事を偶然目にしたら、『当時とは変わっちゃったけど声は届いていたんだな、元気にしてたんだな』と思ってもらえたら幸いです。

推しと私の関係の名前〜2019年現場納め〜

匂わせとか繋がったとかは一切なく、今までの推し事人生で一番幸せな状態で書いている記事です。
各種ネタバレはないです!

先週末に、西でお祭り→東でトークイベントの遠征をして、今年の現場納めをしてきました。
今月の現場自体はまだいくつかあるんですけど、『毎年12月恒例の推しのトークイベントで現場納めをする』というのが私のポリシーなので、あとはゆっくり家で推しの仕事を楽しみます。

何故、そういうポリシーなのかというと、そのトークイベントは私が毎年一年の中で一番楽しみにしている現場で、確実にその年の中で一番ハッピーになれるイベントだから。これは今までずっと参加してきてそうだったので間違いないです。
今月の残りの現場でも推しは最高の仕事をしてくれるのはわかっているけど、私の好みもあって、このイベントにはどうしても及ばないところがあるので。
『最高に満たされた状態で、余韻に浸りながら年を越したい』という一個人のわがままです。


◆最高のお祭り
今回はまず、トークイベントの前のお祭りが神でした。


・推しの地元の公演(つまり絶対に取りたかった)でアリーナ最前列を自引き
・最前もそれ以外も推しの好きなシーン0ズレ席
・客降りで個別ファンサ
・うちわもペンラも持たないシーンでも個別ファンサ
・お祭り用にあげたプレゼント使ってくれてた

という、これ以上の最高は二度とないであろう、ロイヤルフラッシュ状態でした。
皆中稲荷神社には遠征のたびに参拝してますが、いくらお礼参りしてもし足りないです。

お祭り自体がとても楽しくて早く感想を記事にしたくてたまらないのを我慢しているので、それは来月の大楽後にぶちまけるとして、今回もらったファンサでは『推しにとても大事にしてもらえているな』っていうのを強く感じて。

今年の春にこういう悩みを上げたりしたのですが
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今回もやっぱり『キャラ』ではなく『推し』としてのファンサではありました。

ただ、それでしょんぼりするなんてありえないような本当に手厚いファンサを、うちわもペンラも持ってないところでもしてもらえたので、『大事にされてる、嬉しい』と心の底から思えました。

今までにもらったファンサとも違っていて、これまでは沸いたー!!沸き散らかしたー!!!!ってテンションぶち上がる感じだったんですが、今回はなんていうか、ほっとして、じんわりあったかく心の芯から満たされる感覚でした。

(余談ですが、上の記事に書いた『キャラとしてのファンサをたくさんの人にして、客席を沸かせている推し』はたっぷり観れたし、周りと一緒に「ヒュ~ッ!!」って煽ることもできたので、それはそれでとても満足しています)

また、ロイヤルフラッシュには入れてなかったのですが、目線はこのお祭りに限らずずっともらえているので(推しはめちゃくちゃ目が良くて*1マメに出欠確認するタイプ)、それが自然と当たり前になってしまっていたのですが、今回初対面の他担の同行者から「推しさん、こっちにめちゃくちゃ目線くれてましたね!」って言ってもらえたので、気のせいじゃなかったんだなっていうのも改めて気づきました。
当たり前なんですが、推しの出ていないシーンで他のキャストをガン見してみても全く目が合わない。
逆に、それだけくれまくっているっていうのは、ちゃんと自分のファンだと思ってもらえているってことなんだなあと。
それも含めて、とても大事にしてもらえてるんだなって思うことができました。


◆最高のトークイベント
ぽかぽかした状態で迎えた、推しのトークイベント。

イベントでの推しは今までで一番自然体で、無理をしていなかったです。
疲れてるけど頑張って客席を沸かせてたとかはありますが、精神的にネガティブな気持ちを抑えるようなことがなかったというか。
ゲストに呼んだ人もコメントも『純粋に自分が好きな人』だけを呼んでいたように見えました。
(話がそれますが、ゲストさんを推している方がイベントを観に来てくださって、推しを褒めてくださっている記事にスターつけまくってしまいました。他担から推しが褒められるのいくらでも嬉しい!!いくらでも見たい!!)

そういう言い方をしてしまうのは、数年前は自分がブレイクした時の相方と媚びるしかなかったのを見ているからです。
去年、やっとその相手に「もう媚びるのやめようよ」(意訳:実際はもっと間接的でマイルドな言い方です)って推しから伝えて、それ以降は推しから絡むことは本当に減りました。
(ただ、この人から推しへの絡み方は推しが真剣に諭したにも関わらず変わりないので、正直推しのファンとしてブチ切れてはいますし、今年だけでなく来年の年末の心配の種ではあります)

今回はいつも以上にゲストやファンへの感謝の気持ちをまっすぐ伝えてくれたことも嬉しかったです。
私だけでなく、また、ファン歴も関係なく、推しのファンみんなを大事にしてくれているのを、最近は特によく伝えてくれるようになりました。

また、ファンや周りの人だけでなく、自分自身のことを大事にしてくれるようになったのも今年の大きな変化でした。
去年まではひたすら突っ走って早死にしてもいいような言い方をすることが度々あったので、いちファンとしては冗談じゃないって思って、『健康で長生きしてほしいから休める時に休んで、SNSの更新も余裕がある時だけでいいから』ってことあるごとに伝え続けていたんです。
きっと、私と同じように推しの身を案じる声がたくさん届いていて、推しも健康でいようと思ってくれるようになったのかなと。

実際、SNSの更新は減りました。今では本人の発言より仕事情報のRTとスタッフからのお知らせの方が多いぐらい。
でも、仕事は全然途切れてないし、お金を払って観る場での推しは毎回それまでを超え続けています。
だから、メインの仕事に集中できるように(SNSの更新が減ることを)事務所も認めてくれているんだとしたら、ぜひ、このままの方針でいてほしいです。*2
もともと推しはアナログ人間SNSの更新も苦手な人なので。
あくまで一個人の意見ですが、本人が一番ストレスのない環境で仕事を長く続けてもらえるのが理想です。


◆推しと私の関係の名前
で、やっと、タイトルのことに触れます。

イベントの終わりにはいつも握手会があって。
その時の対応がいつものように『ファンとしての私の言葉を推しが受け止める』という感じではなく『共に頑張っていこう』みたいな、まるで戦友というか、大げさな言い方をすると運命共同体みたいな、そんな感じの対応だったんですよね。

夏頃、100通目のファンレターを出した後に書いたこの記事の
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推し事とは戦い続けることと見つけたり

100通目のファンレターを送った後の戦いの記録 - 笑う推しには福来る

っていうのが推しにも伝わっているのかな、だとしたら嬉しいな、と思いました。
(またそれますが、この記事からさらに50通書いて今年1年でファンレター100通出したので、その記事はまた別に書きます。時間とメンタル的にどうやったら書けるんだとか、それだけ出された推し側の反応とか*3 )

また、お祭りでファンサをもらった時も感じたほっとして、じんわりあったかく心の芯から満たされる感覚がこの時もありました。
何回も書いてしまいますが、大事にされていると受け取れたから、そう感じることができたんだと思います。
今までもずっと大事にしてもらえてはいるのですが、今回は感覚としてはっきりとわかったというか。

イベントからの帰りでもずっと、ぽかぽかしてはいるけれど、いつもの沸きちらかす感覚とは違う、この気持ちや、推しと私ってどういう関係なんだろうなっていうのを考え続けていました。
もちろん『推しとファン』なんですけど、先に上げた『戦友』や『運命共同体』よりも適切な言葉や似た気持ちを知っている気がする、って思っていました。


その日の夜。
推しがSNSを更新して、ファンへの感謝を伝えていました。
そこでファンのことを

『大事な家族』

って書いていて、あーーーーーーそれだ!!!!!って。

素敵な演技を観たり楽しいトークを聴きたいのはもちろんあるけれど、ずっと笑っていてほしい、健康で長生きしてほしい、美味しいご飯食べてるかな、ちゃんと寝れてるかな、あなたが幸せなら私も幸せ、そういうのって、大切な家族や友人に対して思うことなんですよね。

それを見た時に、ブログの一番最初の自己紹介記事で私が既に家族のように思っていたのを思い出して。
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弟を見守るような感じで応援してる。

自己紹介と推しのこと【2019/6/8更新】 - 笑う推しには福来る

今は弟でもないです。天然でかわいいところはあるけれど、一番上には常に尊敬と感謝がくるので、庇護対象とかでは一切ないです。*4


じゃあ、なんだろう?

『推し』 それはそう。

でも、この世にある家族に関する単語から探して、あえてつける必要もないのかなって。

『大事な家族』

推しがそう想ってくれるように、ファンとしての私も同じように想う、お互い想いあっている、それでいいんじゃないかなと。


推しが大事だから健康でいてほしいように、私も大事に想われているならまずは自分の身を大事にしようとか、推しと共に戦う(これはナンバーワンにするために他者を蹴落とすではなく、芸能人として長く生き抜くという意味で)、推しを支える、それだけでなく、私も支えてもらってる、私も生きるために戦うためのパワーを推しからもらえている、そんな持ちつ持たれつの関係が今まで以上にぎゅっと結束したような感じです。
なんていうか『絆が深まった』みたいな。


◆◆◆
今回の遠征でまた推しに対しての気持ちや向き合い方が変化しました。
でも、今まで以上にすごく心地良くて。
推しも一人の人なんだなあとか、だからこそ家族からパワーをもらえたら頑張れるっていうのは私もわかるし、自分がその一人でいられてることも嬉しいし、推していくことに自信がつきました。

それでも手紙のペースや現場の頻度は推し事以外の要素で何かがない限りは落ちないとは思いますし、推し事とは戦いだっていう考え自体は変わっていません。
ただ、ガッチガチに身を固めるとか、肩肘張って張り詰めた空気をまとって現場に行くとか、『必死さ』はなくなって、もうちょっとふんわりゆるく、リラックスして推しのことを受け入れられるようになれたと思います。
コンクリートからこんにゃくになった感じ(?)


この気持ちで来年の現場初めを迎えたらどんな景色が待っているのか、純粋に楽しみです。
先日までに観たお祭りも、今度は全く違う感覚で観れるんじゃないかな。
そのためにも、次のわくわくに備えて、私もたくさん寝て、健康体になるぞ!

*1:視力2.0以上あって、ついたあだ名が『ケニア人』

*2:ブログやSNSの毎日更新を指示されてた頃からしたらだいぶ変わりました

*3:この記事を幸せな状態で書けてる時点で大丈夫だったことだけは確かです

*4:実際に弟がいないので変な考え方だったらごめんなさい

推しに人生を変えられた30代既婚OLの転職活動記

ざっくり言うと、推しのファンになってからの転職活動と今に至る話です。
特に、趣味を大事にしつつ転職活動したい人の参考になれば幸いです。

このブログの説明に『推しに人生を変えられた人の雑記帳』って書いてるけど、肝心のそのエピソードをまだ書いてなかったことに気づいたので書きました。
ブログ開設から1年以上経って気づきましたが、転職から2年以上経ったし、転職活動に成功したと言えるかな?と思うので、気づいたタイミングが良かったかもしれない。

※タイトルに既婚て入れてますが、旦那と同時期に転職活動して、先に転職決まった方が肉おごってもらえるルールで勝負した以外既婚要素全くないです。
なお、勝利のお肉は大変美味しかったです。


◆転職のきっかけ
推しに落ちてすぐに、毎月舞台出演したりイベントがあることが発表されました。
しかも、観たい作品が立て続けに発表されて。
チケットはおさえたものの、当時の給料じゃ月イチ遠征すらしんどいということに遠征2回目で気づきました。

ちなみに、私の住んでいるところは東京まで安くて往復2万かかる地域です。
(もっと安い手段はあるにはあるけど、運行ダイヤの乱れとか健康面を考慮するとこれが最低ライン)
日帰りマチソワだとチケ代ご飯代含めると4万前後かかります。

でも、当時の会社じゃ昇給も出世も望めない。
他にも会社に対してモヤモヤしてたのが積もっていたのもあって、転職して給料上げれば解決!と思って、遠征2回目終わってすぐに実行に移しました。

ちなみに、私は推し事のためにダブルワークや残業代稼ぎはしないと決めています。
絶対に気力体力がもたないので。
推しのために働きまくって心身ともに壊れて降りたガッツを過去にSNSはてブロで何人も見ていたのもあって、無理なく収入を上げる方法を選びました。


◆転職前のスペック
・週5日フルタイム勤務の正社員
・国家資格を活かす職業、職種は今のままで転職したい
・一部上場企業勤務
・転職回数4回(わりと気軽に転職するタイプ)

この会社のよかったところ
・潰れることはまずない企業
・残業ほぼなし
・有休が自由に取れる
・同じ部署に適度な距離感を保てるいろんな界隈のおたくが多い(2.5の話もできたし、非オタもそっとしておいてくれたので、これは本当に楽だった)

この会社のだめなところ
・給料が安い(私より上級の国家資格持ちが相場の半分で働いてる)
・役員の家にどれだけ遊びに行くかで給料と出世が決まる
・田舎すぎて昼ごはんの選択肢がなくて地獄(昼は1人で外で過ごしたい)
・会社のやってることに興味が1ミリもわかなくて、働いてても楽しくない(これは私の個人的な感情です)

偉い人に媚を売るのが平気なタイプだったら、安定した大企業でそこそこ給料もらえるので天国だと思います。
相性って、あるよね!


◆転職理由
・月イチ遠征すらきつい給料では満足に推し事ができない
正直、これが理由の8割です。
逆に、給料が1.5倍あったら転職してなかったと思います。
近くの都道府県の地方公演の平日ソワレに間に合う時間に退社できてたので。

・直属の上司がメンタルやられて身投げして、その後1年働いたけど、その人の仕事だけ増えて給料上げてもらえなかったし、会社の体制も何も変わらなかった
残りの理由の1.5割。推しに出会う前の話です。
社会人になって一番しんどかったことでしたが、なんとか乗り越えて色々経験できたこともあったので、根性はついたと思います。

上で給料高ければ辞めてないって言ったものの、上司そこそこ給料もらってたけど上に見限られてこうなったしなあ…と。
会社の中での天国と地獄だと、私は確実に地獄側にいる人間だったので、明日は我が身って思っちゃいました。

・上に媚びを売らなくても実力を見てくれる会社で働きたい
・昼ごはんの選択肢が多い場所で働きたい

0.5割はこれ。とはいえ、転職先選びとしては譲れないポイントでした。


◆転職先に求めること
・月2ペースで遠征行っても大丈夫な給料
職種の経験年数と給料の相場としてはこれでも決して高くはないので、必須条件でした。
実際、これを踏まえた希望年収を言ったらどこの面接先でもその額か、それ以上の額を提示されたので、感覚としてはおかしくなかったです。それぐらい、転職前が安すぎた……

・ネイル自由
ネイルがNGな職種でもないので、見た目に関してはこれだけは絶対に譲れない。
元から自爪が弱いのでジェルで盛ってないとすぐ欠けるし、他人ウケより自分ウケで生きてるので、自分にとってはモチベに大きく関わります。(もちろん、葬儀に参列するとかだったら取ります)

さすがにネイル自由かどうかは面接などでダイレクトに聞いたりはしませんでしたが、服装が自由かそれに近いか、同じ部署の社員の服装がどうかなどは事前にしっかりリサーチしました。
そこで厳しそうだったら候補から外しました。

また、転職前の会社でネイルが派手だったからナチュラルメイクの清楚な女性がタイプのお偉いさんから干されてたのは給料を上げてもらえない理由の1つとしてありました(ネイルNGな規定などは一切なかったです)
体感、見た目が好みかどうかで全てを決める人が終わってる確率は半端ないです。
だから、私にとってはネイルは魔除けでもあります。

小さい子を連れてるお母さんが派手な色の髪や服装にして、余計なことしてくる赤の他人から絡まれないようにするのと似た理屈ですね。
それぐらい、大人しくて従順そうな女性を自分のいいようにしたい人って多いです。

これは今の話になりますが、別にネイルがっつりしてるからって旦那や推しから干されるとかも全くない(そもそも2人ともネイルを気にしてない)ので、これからも好きなようにしようと思います。
(握手がある時にはストーンなどをつけないとか、推し事上のネイルのこだわりについてはまた別の記事に書きたいです)

・仕事をちゃんと評価してくれる
逆に、求められている仕事をこなせてなかったら給料が下がるのも承知の上で。

・昼ごはんの選択肢が多い
お店が多ければ多いほど社員と鉢合わせる可能性は低くなるので、昼休みは1人でいたい自分にとっては大事な要素です。

・会社のやってることに興味がもてる
必須ではないけど、できればその方が会社に行くこと自体がストレスになりにくいので。


◆転職活動
とまあ、選り好みしまくる状態で転職活動を進めました。

エージェントへ伝えた転職理由は
年収が安いから上げたい
もっと裁量権を与えてもらえる仕事がしたい

でほぼ通りました。
どこでも某広告みたいに「年収低すぎですねー、これは上げれます」ってダイレクトに言われて笑った。
(ちなみに、上司の身投げ事件についても正直に言いましたが、それは私の転職理由というより、他の人が転職先にこの企業を選ぶ際の情報としてシェアされたもよう。そういうのは大事ですよね…)

また、希望は上記のことをそのまま言うのではなく、年収これぐらい、実力主義のところ、勤務地はこのあたり、この業界を希望(服装がある程度自由で、興味のもてることをやっている企業が多い)など、うまいこと言い方を変えて伝えました。

ただ、こういうのは自分でうまくまとめられなくても、エージェントとの面談で正直に伝えたら「いい感じにこう言い換えましょう!」と提案してくれるので、そこまでひねらなくても大丈夫です。相手もプロなので、ポジティブな言い換え方は得意です。

・登録したところ
大手の転職エージェント3社(DとRとPのつくところ)+職種専門の転職エージェント2社
オンライン上で登録→担当エージェントと面談→希望に合ったところを紹介してもらう→気に入ったら応募→面接→内定→承諾
という、よくある転職スタイルです。

どのエージェントも、仕事中はあまり電話に出れないことを伝えていれば、やりとりはほぼメールで、定時後に電話や面接をセッティングしてくれました。
面接で有休を使うことも全くなく、スーツではなく会社に着て行っている服装(オフィスカジュアル)のまま面接希望と伝えていたおかげで、転職活動していることは会社に一切バレなかったです。
私は引っ越しせずに転職したので、地方から東京など、引っ越しを伴う転職だとさすがにこうはいかないと思います。


・活動期間
2~3ヶ月を想定
すぐに辞めなきゃいけないわけでもなかったので、職種的にヒマな時期に転職して、一通り引き継いだ上で繁忙期に臨める期間を取りました。

・1ヶ月目
エージェントへの登録と面談、職種的に求人が一番少ない時期だったので紹介はほぼなし。
履歴書と職務経歴書の添削をしてもらったり、エージェント主催の面接対策セミナーにいくつか参加。どこも無料で面白かった。

登録時の必須事項として
写真はプロに撮ってもらったものを登録した方が絶対いいです。
これはその時の推し事代を削ってでも、将来それ以上に推しに課金できるようになるために必要な経費です。

少々奮発してでも、履歴書用の写真を撮ってくれるスタジオでデータもらうのがおすすめ。
スタジオによっては応募職種に合ったヘアセット+フルメイクまでしてくれるところもあるので、事前にアイブロウサロンで眉カットやレディースシェービングしてもらった上でお願いしましょう。眉毛も大事。

ちなみに、イエベの人は青背景じゃなくて白かグレーの背景で撮ってもらう方がいいです。青背景は顔が死ぬ。

顔立ちが整ってるかどうかでなく、いい雰囲気の人かどうかって選考の際にものすごく見られるポイントなので、プロにいい雰囲気にしてもらって撮ってもらうに越したことはないです。

・2ヶ月目
紹介がちらほら。2社ほど面接を受けてみるも表情が固すぎて落ちる。
面接結果は落ちた理由も正直に全部伝えてもらうようにしてました。
これは担当にやさしめ、きびしめ、とか伝えておけば対応してもらえると思います。私は明確に知りたかったので、きびしめ希望しました。

・3ヶ月目前半
「面接で自然な笑顔を出すためにこの人の対策受けてみて!」とD社のエージェントにおすすめされた、1対1の面接対策面談を受ける。
この時の先生がすごく良かった。ダメ出しはすごかったけど、愛があって「次こそは絶対に内定もらってこい!」とモチベを上げてくれる人でした。
無料でここまでしてもらっていいのかというぐらい、手厚かったです。

受けた翌日の面接では、直前に推しのSNSの更新があってものすごくかわいい推しを見て緊張がほぐれたのもあって、一番リラックスして面接できて、即受かりました。
その後もいい感じに面接できて3社受かって、結局一番条件のいいところの内定を承諾。
どこよりも頑張ってくれたD社のエージェントが紹介してくれたところだったので、この人の実績に繋がったのも良かったです。

・3ヶ月目後半~4ヶ月目
会社に「もう次の仕事先この日からで決まってます」で退職届を出してゴリ押しで受理してもらい、引き継ぎ資料作成したり教えたりして、最後は有給消化して円満退職。
転職活動中だから行けないと思ってた舞台にも行けました。


・応募、面接、内定数
応募:10社
(D社:4、R社:2、職種専門エージェント:4)
面接:6社
(D社:4、R社:1、職種専門エージェント:1)
内定:4社
(D社:2、R社:1、職種専門エージェント:1)

完全にガチャですが、私はD社の担当と相性が良かったです。
連絡が早くて、一番条件に合う企業を持ってきてくれて、提案もいろいろしてくれました。
同時期に転職活動してた旦那はR社が良かったらしく、最終的にそこ一本に絞って紹介受けてました。
どこも普通に対応は良かったので、本当に相性次第。


◆転職活動のポイント
・年齢
年齢が30超えてるのもあって、実務経験を必須としているところだけ紹介してもらいましたが、採用氷河期と言われているぐらい売手市場だったのが幸いして、私の年齢でも選り好みできました。
今は企業側の求めるスキルがあって、明るくコミュニケーションが取れるなら、年齢関係なく受かる可能性は高いんじゃないかなあと思います。

・転職回数
これを気にするのは学歴や家柄を気にする企業ぐらいになってきてるので、「なぜ転職したか」を前向きに説明できればそんなにマイナスにならないです。
そこはエージェントが一緒に考えてくれたりするので、どんどん頼っちゃいましょう。

・スキル
スキルがないよ!って場合は、頑張ってスキルを身につけるしかないです。
私も今まで考えなしで転職してるわけじゃなく、いろいろ資格を取ったり必要な知識を叩き込んで、少しでも年収アップにつながるスキルをつけてきた上でやってきました。
やっぱり、実務に繋がることであれば、ないよりはあった方が断然有利に働きます。
そこの努力は惜しまない方がいいです。
推し事の両立でしんどくてもやった方が後々推しに使えるお金を増やせるし、担降りしたとしてもお金があって困ることはないですし。

あと、遠征民だと特に行きの移動中に数時間勉強できる時間を作れるので、その時間を使うのは大いにありです(帰りは生の推しを観たことで頭がいっぱいになってるから私はダメでした)
物販待機中や、サイン会などの長めの接触待ちの時間も使えます。
ヒマすぎてスマホ眺める以外やることない場合はまじで有効活用できます。

・20代の場合
20代だと未経験可のところも多いので、職種を変えたい人もチャンスは十分あります。(ただし収入が下がる可能性はあります)
ただ、そうなると今までの経験以上に上に挙げた写真とリアルの雰囲気が一番重要になるので、そこだけはしっかりやりましょう。
プロに写真撮影してもらう他に、自分に合ったナチュラルメイクのレッスンを受けるのもありだと思います。だいだい1時間5000円前後で受けれます。

・面接対策
見ると幸せになれる推しの写真をスマホに入れておいて、面接の前に見る。
これでいい顔で面接に臨めます。
生の推しに会って話すのが緊張するタイプだったら、生の推しに会う以上に緊張する場面なんてない、今回会うのは推しじゃないんだから気楽にやれるって思うとすんなりいくかも。

希望の企業から内定出たら「推しのこの写真のおかげで転職できました!」って手紙や接触で伝えるのもいいと思います。
自分の仕事がファンの人生の大事な局面で役に立てたっていうのは、おそらく大抵の人は報告もらったら嬉しいことだと思うので。
ただ、そういう報告をした後も定期的に現場に通えるところに転職しような!!実際に働いてみないとわからないことも多々あるけどね…


◆転職活動中の推し事
実質2ヶ月半の転職活動でしたが、その間に
・イベント1回(日帰り?遠征)*1
・舞台3公演(1泊2日遠征)
は行けました。
休日はエージェントから連絡こないので、休日ぐらい推しの顔を観て推しのことを考えたり、生の推しを見れた記憶と共に美味しいご飯が食べたかったんです。

お金ないのはしんどかったですが、転職したら絶対に収入上がるのを信じて、しんどいことは楽しいことでケアしてました。
ただ、転職活動でお金は全然飛ばなかったので(バッグを新調したのと面接の交通費ぐらいなのでトータル2諭吉ぐらい)そこは幸いでした。

転職活動前半はエージェントに登録と面談やセミナー行ったり履歴書と職務経歴書の添削でさすがに推し事どころじゃなかったですが、後半は推し事がなくてエージェントからの連絡待ちの日はひたすら円盤観てました。

内定後は入社まで1ヶ月半あったので、チケが取れなくて諦めていた舞台の譲渡探して1泊2日の遠征ができました。
虚無舞台として有名になってしまった作品でしたが、推しがメガネ+スーツで刀持って殺陣をするのだけは本当に最高でした。
改装直後の日本青年館の2階の通路席でクッション2枚重ねで観劇したのは、いろんな意味で忘れられません。*2
でも、紀伊國屋ホールは最前列だろうがクッション必須で争奪戦っていうのを知ることになるのはその2年後の話。*3


◆転職後の環境
会社の規模は転職前より小さくなりましたが、あやしくなければ上場企業がどうかは気にしていなかったので、合うところに転職できて良かったです。

転職先に求めることで希望していた
・月2ペースで遠征行っても大丈夫な給料
希望額に上乗せで出ました。
今はそこから昇給もあったので月3回の遠征や、休みさえ取れれば短めの期間の全通ならなんとかなってます。
年収は40%近く上がりました。本当に前の会社が安すぎた。

・ネイル自由
私服通勤なのでゴリゴリに自由です。今の会社を選んだ決め手はこれでした。
男性も髪の毛の色やヒゲは好きにしてます。
見た目で評価したりなにか言ってくる人がゼロなのでとても楽。

・もっと裁量権を与えてもらえる仕事がしたい
上への報連相をきっちりするのは当然として、基本的にはだいぶ自由に仕事させてもらってるので、ストレスは全然ないです。

資格を取るのも試験代だけでなく教材やセミナー代、交通費も全額会社が負担してくれるので、自分の業務にあったらいい資格を新たに取ったりもしました。
もともと今の職業は好きで続けてるし、会社にとって有益なことに対しては惜しみなくお金出してくれるので、仕事に必要な勉強も前向きに頑張れてます。

・仕事をちゃんと評価してくれる
超絶ボトムアップ実力主義で、自分の意見を言わないやつはいないのと同じみたいな会社なので、言って、実行すればするほど評価してくれます。
社長も社員の話をよく聞いてくれる。
私とは相性良くて良かったです。

・昼ごはんの選択肢が多い
希望していた勤務地なのもあって、今までの就業先の中で一番多いです。天国。
あと、女が1人でご飯食べることに批判的な社員がいないのも楽。

・会社のやってることに興味がもてる
私の推しを幸せにしたことがある会社(推しはその出来事がうちの会社ということすら知らないし、私もそのことを教えてません)なので、それはもうめちゃくちゃもててます。
これは入社してから分かったことなので、偶然すぎてびっくりしました。


希望が全部叶ってる上に、遠征しやすい勤務地になったし有休も自由に取れるので、午後休→上京して平日ソワレ観劇→夜行バスで帰ってひとっ風呂浴びて翌朝定時出社ができるようになりました。(前の会社は移動時間が厳しかった)
さすがに体力的にしょっちゅうは出来ませんが、平日ど真ん中のソワレでアフタートークイベントがある場合とかはやってます。

繁忙期だけどどうしても平日に遠征してまる1日推しに会いに行きたい時は、その前に休日出勤したり残業してなんとか休みをもぎとってます。
推しの話を会社でガンガンしてるわけじゃないけど、ひた隠しにしないといけないとかよりは「この日推しに会うから絶対に休むんで、この仕事いつまでに終わらせます!」って正直に言える環境の方が精神的にはいいですね。
うちの部署の場合は他の人も同じような理由で休み入れてるので言いやすくて良かったです。

こういうのを言いやすい、オタクが多くて休みの取りやすい業界ってあるんで、推し事をしたくて転職する場合は特定の業界を狙い撃つのもいいと思います(ただし、職種にもよります)
私は狙いました。
私の周りの体感では公務員もオタク多いです(もちろん、これも職種によります)



◆◆◆
私は会社と合わないと思ったらすぐに転職するタイプなのですが、今の会社で働いて2年が経って、辞めたいと思ったことがなくて、まだまだここでずっと働きたいので、長くいれたらいいなあ。

願わくば、会社がもっと大きくなって、推しに仕事を依頼できるようになってほしいです。既にオファーできる権限のある人には「推しはこういうことが得意な人です。いつか仕事の依頼してください!」とプレゼン済です。
推しへのプレゼントで一番贈りたいけど私だけの力じゃどうにもならないものが『推しの評判が上がるいい仕事』なので、これはいつか本当に周りを動かして叶えたいです。

推しのファンになってから今の職場に転職してお仕事も推し事も楽しくやれてて、文字通り『推しに人生を変えられた』ので、一方的な感謝ではあるけれど、いつか仕事で恩返しができますように。
そのためにも、推し事だけでなく、お仕事も全力で頑張ります!
まずは明日のライブを最大限に応援して楽しむ!!

*1:定時ダッシュして東京に移動→オールナイトイベント→朝に一番安い手段で寝ながら帰るという超絶強行軍

*2:しかもその状態でも舞台前方は見えづらかった

*3:こっちは推しの役も作品そのものも最高だったのでそこまで根に持ってません

イエベ秋の現場メイク:いつでも買えるオレンジブラウン系リップ8選


ジェネリック・セルヴォーク 09を探している人、ETVOS ヌードテラコッタ難民向けの限定じゃないリップを、つけるのにおすすめの現場とともに紹介している記事です。

イエベ秋(特に2nd春のウォームオータム)がつけるとはちゃめちゃにあか抜け顔になれるチートアイテム、オレンジブラウン系リップって、1年ぐらい前まで、ほとんど限定でしか出てくれなくて毎回戦争で、さらに前は韓国コスメに助けを求めるしかないという状態だったんです。

それが今年は、有名どころのプチプラコスメブランドがばんばん定番アイテムとして売ってくれるようになりました。
春ぐらいから秋コスメの情報が出るたびにテンションが上がって、発売日をスケジュールに登録して、当日を心待ちにしていて、自分の唇が1つしかないのが分かっていても全部買わずにはいられなかったという私みたいなイエベ秋の民はたくさんいたんじゃないでしょうか。

買ったら買ったで全部当たり

今日はどれにしようかなって選べるわくわく感
メイク直しのたびに違うものをつけるのもいいなと思って複数持ちできる喜び
いつでも買えるから必死にならなくていい気軽さ

この数ヶ月でそういうことを普通に思えるようになったのはとても大きいです。

あと、私はブランドによっては唇の皮がめちゃくちゃズルむけるのですが(特にオペラ、リンメル、YSL)*1今回挙げるものはそれもなかったので、これから乾燥しやすい季節でも使えると思います。

結論、正直どれ買ってもテンション上がるので、気になるのを買ったらいいと思います!と言いたいですが、使ってみた上で特にこういう時に使うのがおすすめとかデメリットも見えてきたので、基本みんないいけど、推し事の現場で使う視点も入れた上で紹介していきます。

ちなみに、この記事は本当にドドドドドイエベ秋・特に2nd春のウォームオータム向け*2なので、もし、ブルベだけどブラウンリップを使いたいという方は、私がいつも参考にさせていただいているつむりさんのこちらの神記事をぜひ。
www.makemendokusai.com

また、オレンジブラウンに限らず幅広いプチプラブラウンリップを紹介されているこちらの記事もすごく参考になると思います!
私はリンメルで唇ズルズルになるので買ってないのですが、このブランドもいい色のブラウンリップがたくさん出てるので、いける方はめちゃくちゃ参考になるかと。
www.makemendokusai.com

さらに、この記事を書いてる間にオレンジ・テラコッタ系のリップの紹介記事もきてたー!
これから私が紹介するものとあまりかぶってないので、今年の豊作っぷりがわかります…
www.makemendokusai.com


スウォッチ
上から下になるにつれて濃いめブラウン~黄みオレンジブラウンになるように並べてみました。価格は税込です(3CEだけ税抜かも)
なお、上2つは完全にオレンジぽさのないブラウン・レッドブラウンですが、私がめちゃくちゃ気に入ってるので勝手に入れてます。
タイトル通りのオレンジブラウンを求めてる人は上から3つ目以降を参考にしてみてください。

並べてみたものの、加工技術の拙さもあってどれもあんまり変わらなくね?ってなったので、私の肌の上ではこんな感じに見えるよという図を起こしてみました。
分けてはみましたが、すごく微妙な差なので、質感や用途によって選ぶ、でいいと思います。

韓国コスメのエチュードハウスと3CE以外は今年の夏~秋に発売されたアイテムです。国産コスメで限定でもないのに6種もあるなんて、大豊作すぎて祭FESTIVALですよ。
毎日酒盛りといきたいところですが、残念ながら酒盛りどころかなにかを口につけたら秒で取れるアイテムもあるので、飲食向きかどうかも踏まえつつ、紹介していきますね。


◆UZU 38°C | 99°F LIPSTICK / -2 BROWN ¥2,420
www.uz.team
まさに求めていた理想のブラウンリップ。個人的ベストコスメ2019大賞はこれです。
絶対に似合うという確信があったので、事前に自宅と勤務地までで一番早く開いててこのブランドを取り扱ってるドラッグストアを探して、発売日に開店凸して入手しました。仕事終わった後だと全滅してたから必死になってよかったです。
案の定バズりまくってて今現在でもどこも完売してるので、来年ぐらいには落ち着いて売り切れが解消されてるといいなあ…

≪いいところ≫
・黄みにも赤みにも寄っていないのでイエベ秋なら2ndを問わず使える
・濃すぎずほどよいつき加減で、つけると顔全体が自然な感じで血色が良くなる
・イエベ秋が得意とするセミマットな質感
・唇が荒れずにかさかさもせず潤いが続く
・持ちもそこそこ

≪わるいところ≫
・バズりすぎてて店頭で入手困難(公式通販では買えます)
・いつでも使っちゃうから減りが早い

あらゆる意味でほど良くて、使い勝手が良すぎるので常時スタメンです。
1度塗りだと自然なじゅわっと感、3往復ぐらい塗ればちゃんとブラウンリップ!という感じになるので、シーンによって濃さを調節しやすいのもいいです。
濃すぎないから他のパーソナルカラーの人も手を出しやすいかも(ただ、明るいビビッドカラー得意とかふんわりパステルカラーが得意な人だと沈むかもしれません)
また、ティント効果はないものの、持ちもそこまで悪くないので、飲食後にお直しできない時でもある程度もってくれます。

これを使う時は同日発売のリップトリートメントの-2(グリーンのやつ)で赤みをちょっと消した上で使ってます。
同じ温度同士だからなのか、相性はすごくいいです。
逆に赤みを足したい人はリップトリートメントの+3や+5、暗くしたい人は-4を使うといいかも。


◆ETVOS ミネラルクレヨンルージュ フィグブラウン ¥3,300
etvos.com
同日発売の限定品のヌードテラコッタが注目されていましたが、*3こちらのフィグブラウンは落ち着いたレッドブラウンで、汎用性においてはこちらの方が上かな?と思います。
私はレッドブラウン系のリップを使うと赤みが強く出てしまうことが多いので、他のポイントメイクを最低限にしておかないとOKな顔になってしまうのですが、これはクレヨンリップなのでつき方が強くなくて輪郭もほわっとするので、手持ちのレッドブラウン系のリップの中では一番馴染みます。
個人的にはヌードテラコッタよりも使い勝手が良いので、こっちの方がよく使っています。

≪いいところ≫
・ブラウン強めの落ち着いたレッドブラウン
・強すぎないマット感
・ぴたっとくっついて落ちにくい、でもよれたりしない
・クレヨンリップなので輪郭をぼかした塗り方が得意
・ミネラルコスメだけあって唇への負担が少なめ

≪わるいところ≫
・人気がじわじわ高まっていて、年内は入手困難かも
・売っている店舗がちょっと限られる上にデパコス価格

フィグっていうとちょっと紫やグレーが入ったボルドーに近い小豆色みたいなイメージがあるのですが、こちらは紫っぽさもグレーっぽさも全然ないです。
お値段は普通にデパコス価格ですが、これは本当に荒れないし、主張が強すぎないので、肌に優しいマットなブラウンレッドリップを探している人はまずこれを試してみてほしいです。
上品に血色が良くなるので、秋冬の接触イベントにつけるのがおすすめ。
取れ方もハゲるような感じではないので、飲食しても大丈夫です。


エチュードハウス ベターリップトークベルベット BE119 オレンジビアンコ ¥1,430
www.etudehouse.com
まずはこちらをご確認ください。

写真だと光の当たり方でちょっと色が違うように見えちゃってますが、リアルで確認する分にはETVOSのヌードテラコッタとまじで見分けがつきません。
どちらもマットで輪郭ぼかせるぐらいのつき心地なので、ヌードテラコッタの色味が気になってたけど買いそびれた人はこちらを買ってみてください。

≪いいところ≫
・色味がジェネリック・ヌードテラコッタ(※オレンジビアンコの方が先に発売してます)
・乾燥しないぐらいのマット感
・まあまあ持つ
・シックなオレンジブラウンなのでシーンを選ばず使える
・どこの店舗や通販でもいつでも買える

≪わるいところ≫
・フタがマグネットタイプなので、カチッと閉まるタイプよりは外れやすい
・エアコンの効いた室内だとさすがに乾燥する

私はほわっとした付き心地が好きなので、ヌードテラコッタがどうしても上位互換になりますが、これも決して悪くはないです。
エチュードハウスは安価でオレンジ系のリップが豊富なのと、サイトでおすすめパーソナルカラーや色味の比較がわかりやすく載っているので、試してみる価値はあります。
持ちはそこそこで使いやすい色なので、どんなシーンでも使えます。


◆ロレアルパリ カラーリッシュ モイストマット N 304 サンセット シュル セーヌ ¥1,980
www.lorealparisjapan.jp
スウォッチに使ったのは旧モデルのリュクスレザーコレクション 292 シェリーズ プランですが、モノは一緒です。
去年買ってすごく気に入って一番使ったリップで、2本目をストックしておこうと思った時には完売していたので、定番化してめちゃくちゃ嬉しいです。
しかも、限定の時より200円安くなりました。これが定番化のチカラ…!

≪いいところ≫
・ほんのりピンクが入ったオレンジブラウンなので、つけると顔色が明るくなる
・マットだけど乾燥しない
・一度塗りでしっかり発色
・もちが良い
・無香料(ロレアルパリのアイテムって匂いがついてるのが多いので)*4

≪わるいところ≫
・200円安くなったとはいえ、プチプラの中ではちょっと高め
・いくらでもストックしておきたくなる魔性のリップ

悪いところが見つからないので苦し紛れ感がすごい。
今回挙げたの中では一番血色よく華やかな顔になれるので、対面で会話ができる接触にぴったりです。オールシーズンOK。
マチソワ間にご飯食べてもそこそこ残ってるので、時間がなくなった!やばい!って時もそこまで焦らなくても最低限の顔面は保てます。


キャンメイク メルティールミナスルージュ 04 キャラメルテラコッタ ¥880
www.canmake.com

2年前のアンティーテラコッタ旋風以降、イエベ秋が使いやすいアイテムを出し続けてくれていて神。
イエベ秋にとっての『かわいい』を知り尽くしてる。
どれも安くて肌に自然になじむものばかりなので、お試しで買いやすいところが魅力だし、ハズレが全然ないからすごい。

≪いいところ≫
・名前通りのブラウンとテラコッタのいいとこ取りの色味
・これまた名前通りのつやつや感
・1000円以下で買えてどこにでも売ってるからガンガン使える
・もちも悪くない
・つけるとあか抜けこなれ感がでる

≪わるいところ≫
・直接塗りにくい形状
・名前の通りメルティーなので、減りが早い

ツヤのあるオレンジブラウン系リップが欲しい場合はまずこれをおすすめします。
同じキャンメイク
アイシャドウ:アンティーテラコッタ
チーク:アーモンドテラコッタテラコッタフルール
を使うと、トータル3000円以内でテラコッタメイクが完成します。
かわいいは正義


◆Fujiko ミニウォータリールージュ 06 Saturday / 解放せよ カーニバルブラウン ¥1,210
fujikobrand.com
かわいいだけじゃないクセの強さがFujikoという感じ。
万人向けアイテムではないので、テスターで試してから検討するのを推奨します。

≪いいところ≫
・名前の通り、水のように軽いつけ心地
・ツヤというより潤みのあるリップになれる
・乾燥せずに潤いキープ
・小さいので場所を取らない
・無香料

≪わるいところ≫
・良くも悪くも水なので、定着力が皆無
・しゃばしゃばすぎてムラになりやすい

ふ~じこちゃ~んはねえ、色味と質感はべらぼうにかわいいんですが、リップに限らず、どのアイテムも人を選びます。
水コスメ=ムラになりやすいのでつけるのに苦労するし*5、せっかく上手くつけることができても、スタバなどでホットドリンク飲んだら一発で全部取れます。
逆に言うと、つけたての一瞬だけは最高なので、接触の直前にあぶらとりウォーターパウダーとこれでさっと直す、という使い方はありです。
色味はウォームオータムどんぴしゃのオレンジブラウンなので、この色が似合う全身コーデをしている日にはすごくいいと思います。


◆3CE MOOD RECIPE LIP COLOR #220 HIT ME UP ¥1,990
jp.stylenanda.com
イエベ秋が求めていたオレンジブラウンリップブームの火付け役はこれじゃないでしょうか。
これの後にセルヴォーク 09が大ヒットしたような気がします(逆だったらごめんなさい)
最近3CEのコスメを買える店が少しずつ増えてきたので、2年ぐらい前よりは買いやすくなったかも。

≪いいところ≫
・とにかく落ちない
・発色がいい
・くすみオレンジブラウンなので肌なじみがいい
・輪郭をぼかすのもきっちりとるのもやりやすい
・マットだけどそこまで乾燥しない

≪わるいところ≫
・買えるところが限定されている(とはいえ、最近はドンキやアインズ&トルペとかで売ってる)
・マットリップ特有の縦じわが気になる人は下地厚めに塗るの必須

これはもうとにかく落ちない。
安くはないですが、本当に落ちないので、飲食ありのイベントだったら(新宿FACEでの公演とか)まずこれをおすすめします。
オレンジブラウン系のリップは増えたけど、これぐらい落ちなくてティントタイプではないのはまだ他にない気がします。

また、落ちない=上から重ねてもグチャッとならないので、ラメ・オーロラ系のグロスを中央にちょんちょん乗せてみてもかわいいです。
kissのニュアンスラスターグロスが色味や質感が豊富でプチプラ価格なのでおすすめ。
www.kiss-cosmetics.com


◆ヴィセアヴァン リップスティック 027 CINNAMON ¥1,760
www.kose.co.jp
今回挙げた中では一番黄みが強いです。イエベ秋の中でもウォームオータムが得意な色味。
公式ではオレンジベージュとありますが、ベージュというほど淡くもないです。
オレンジリップと書いてるけどピンクみの強いものが多い中、これは本当にオレンジなので、秋春の人がつけるとあか抜け度が半端ないです。

ちょうど同時期に出たマジョリカマジョルカ シャドーカスタマイズ シナモンを囲み目メイクにして、リップにこれをつけて、シナモンメイクにすると、軽めのメイクでもおしゃれな感じになれるので、アクティブな格好をしている時、メイクが落ちるのが分かっているライブの時などにもいいと思います。

www.shiseido.co.jp
ちなみにこの写真に使っているアイライナーはUZUのアイライナーのブラウンです。
にじまない、汗で落ちないのでライブに最適。
www.uz.team

≪いいところ≫
・黄みが強めだけどくすんでいて明るすぎないので、イエベ秋にとって肌なじみが抜群
・主張しすぎない色味なので、アイメイクがメインの時に重宝する
・ほどよいツヤ感
・細身で塗りやすい
・強すぎず、薄すぎない、ほどよい発色

≪わるいところ≫
・推しがシナモン嫌い

この色、本当に大好きなんですよ。UZUのブラウンがなければ、ベスコス2019リップ部門はこれでした。
それに、上に挙げたシナモンメイク、自分で言うのもなんですが、正直似合います。

でも!推しは!!シナモンが!!!嫌い!!!!

私にとっては大問題です。
推しに苦手なものが色々あるのは知っていますが、その中でも公式サイトのプロフィールにはっきり『嫌いなもの』として書かれているレベルなので、シナモンという単語を推しの前で口にしてしまうだけでもNGです。
(※念の為言っておくと、このリップから匂いは一切しません。無香料です)

なので、万が一つけていって、接触の時に推しから「それなんて色?」なんて聞かれたら私が固まって会話が終わるのが目に見えてるので、推しに会う時にはつけていきません(ごくまれにこちらのメイクについて聞いてくることがあるから悲劇が起こる可能性がゼロではない。そして私はウソを付くのが下手である)

なので、推し事ではなく、お仕事につけていくことが多いです。時短メイクだけどちゃんと締まるので…できることならこの子たちはもっといいところで活かしてあげたかった…。

推しのカラーがオレンジだったり、シナモン好きを公言されている人を推している場合はすごくいいと思います。



◆◆◆
推しの『嫌い』が自分の『好き』でもめげない。
推しは推し、自分は自分、みんな違ってみんないい!という精神で、『大事な人に迷惑をかけない範囲で、好きなものに正直でいる』というスタンスを崩さずに、これからも推し事もメイクも楽しんでいきたいです。

まずは来週からのライブツアー、推しの担当カラーがオレンジなので、今回挙げたリップをフル活用して、最後まで楽しく乗り切りたいと思います!
シナモン使いてぇ~~!!!!

*1:ただしこれは個人差が激しいので、あくまで私は、という前提で。逆に私が大丈夫なアイテムでズルむける人もいると思います

*2:またの名を黄色すぎる黄色人種向け

*3:まず名前が超絶イエベ秋ホイホイですよね。そんなの釣られるに決まってるじゃないですか、ずるい

*4:定番化してから匂いつきになってたらごめんなさい

*5:スウォッチもどうしてもムラになったのできれいにつけるのを諦めた

『好き』の期限は3年というけれど

推しを知ったきっかけの舞台が今日で4周年でした。
そして、ちょうど数日前に、私が推しを初めて生で見た日から3年になりました。
今日はそこから感じた話です。


◆『好き』の期限は3年説
恋愛関係でよく聞くこの言葉、最近、これをすごく目の当たりにしてる出来事が推し事でいろいろあって。

私は誰とも繋がらない代わりに、とにかく検索して、自分にはない視点で推しや作品を見ている人のつぶやきや記事を見つけて、一方的になるほどなー!ってなりたいタイプです。
そういうことを日常的に続けていると、頻繁に推し関連のことをつぶやいてる人って自然と覚えるんですよね。
(※なぜフォローしないのかというと、誰とも繋がらないと決めているのと、検索したこと以外の情報は求めてないし、自分が好感を抱くかとは別のベクトルだからです。推し関連のことをちょいちょいつぶやくけど、それ以外はとがった政治系や炎上ネタのRTや発言が多い人とか結構いますしね…)
あるあるだと思うんですが、強火な人だと、推しに関連したものをアカウント名やアイコンに含めていて、目に見えるもの全てで推しのファンです!っていうのを体現していて自然と覚えてしまうこともあります。

私と同時期に推しを知った人は、今の時期で推して3年になります。
で、その時からのファンが今も残っているかというと、見える範囲ではだいぶ減りました。
推し関連のアカウント名やアイコンだけど、ホームを見てみたら完全に担替えしてたり。
毎回コメント1ゲットしないと気がすまないタイプに見えてた人がコメントすら送らなくなって現場にも来なくなったり。
アカウント自体消えている人もいると思います。
今年の前半ぐらいまではどの現場にも絶対最前にいたガッツがいなくなってたりもあります。
あとはあんまりおおっぴらに言うことじゃないけど、私より古くから推してるガッツの何人かが最近になって急にお宝大放出してるのは、タイミング的にこの記事に書いた、推しが悪いことをしちゃったのが無理で降りたのかなあとか。これだけは推しがガチで取り返しのつかないことをしてしまったのではと、めちゃめちゃ気にしてます…そういう人に限ってお気持ち表明したりせずに黙るか推しにだけ伝えて去りますからね…

これが悪いということではないです。
新しいコンテンツを好きになったり、推しが新たにできた経験は私にもあるので、否定する気は全くありません。
ただ、3年以上同じ人を好きで推し続けるっていうのは、私以上に熱量があった人でも難しいんだなっていうのを特にこの数ヶ月で、現場でもネット上でも見てしまいました。


◆『3周年』を迎えてしまうのがこわい
だからこそ、こわいんですよね。私が推しのファンになった時期から3年が来るのが。
私は推しを知ったのとファンになった時期が違って、ファンになって3年の時期は約3ヶ月後にきます。
ちょうど来月からのライブツアーが終わる頃です。

ライブにはなんの心配も抱いていなくてむしろ期待しかないのですが、それと熱が落ち着くって別なんですよね。
それこそ、前回の記事に書いた『最高すぎて成仏して降りる』を実現してしまうかもしれない。
今、降りるつもりは全くなくて、なにがあってもずっと推し続けると思っていても、私も人間なのでこの先なにが起きて、どんな感情が湧いたり環境が変わってしまうかは分からないです。
先に降りた同担だって、推してた頃は私と同じように思っていた人もいるんじゃないかと。

ただ、私がこわいっていうのが、過去に人生の半分以上の期間、ガチファンだったコンテンツから降りたことがあって。
いろいろ限界を感じて自分から降りたんですが、ひどいロスに見舞われて半年ぐらい何していいかわからなくなって、精神的に廃人みたいになってたんですよね。おそらく、依存症によくある離脱症状の一種だったんじゃないかと思います。
自分の人生にそのコンテンツがあるのが当たり前すぎて、ない状態っていうのは思春期より前に遡るから、社会人になった状態の自分の生き方がわからなくなってしまって。
当時のような経験はできればもう二度と味わいたくないんです。


◆その時のベストを尽くしていくしかない
でも、推しも私も生身の人間なので。
伝わったと思えたことや今まで以上のものを見せてくれたら、今まで好きだったどのコンテンツよりも嬉しくなって「沸いたー!」ってなるんですが、いつなにが起きるかは誰にもわからない。
自分以外のことが原因で降りないといけなくなることもあるかもしれないし、本当にわからない。

いろいろ見てきたり自分の人生経験を振り返ると、結局のところ、未来でなにが起きても後悔しない選択を続けていくしかないんだなあと、つくづく思います。
こわいって思うのはそれだけ推しのファンだからだということでもあるので、その気持ちは前向きに捉えて大事にしつつ、推しを想うだけでなく、自分の人生も大事にしていくのがベストかな、と。

また、ベストを尽くす=常に100%の力を出す、というわけでもないです。
多分、燃え尽きるタイプは常に120%出しすぎててプツンと切れるんだと思います。
ロスがひどかった時の私もそうでした。

私の場合は正直、加齢で年々無理がきかなくなってきているのは実感しているので、自分の心身を労ることもベストを尽くす大事な要素として捉えることが必要で。
仕事や推し事以外のプライベートや自分の状態をきちんと知った上で『これ行ったら翌日死ぬな』と感じたら行かないとか『この日はなにもせず寝ることに充てる』とか、休息もきっちり取ることで結果として長く健全に推せる環境を作ることがベストを尽くすということかな、となんとなく感じています。

推し事はあくまで自分が推しを推したいから推すだけで、人と比べる必要はないから、自分にとって最適な推し方を見つけていくことが長く推し続ける秘訣なのかな、と思いました。
それを踏まえて、できれば3年以上、来年もその先も、推し続けていきたいな。


◆◆◆
ここまで書いて気づいたんですけど、“『好き』の期限は3年“のそもそもの意味の、「相手から新しい『好き』が供給されなくなった状態で好きで居続けるのは3年が限度」というのは全然推しに当てはまらないから気にしてないんですよね。
推し自身「常にそれまでを更新していかなきゃ長く推してもらえない」というのを言っているので、毎回、新しい推しを見せ続けてくれていて、いつも「沸いたー!」ってなれてます。
そして、「無理せず長く推してもらいたい」とも言ってるから、私も自分の『無理しない』ラインをちゃんと分かっておこうと思います。
思っていた以上にそのラインが低くてショック受けたりはありますが…受け入れるしかないんですよね…
推しの仕事には絶対の信頼を置いているので、それを少しでも多く長く観れるよう、健康で長生きできるように努めていきたいです。

成仏しながら生き続けているおたくの話

先日、つづ井さんが更新された「オタクのバグ」という絵日記に、それなー!ってなった勢いで書きました。*1
自分からアクションを起こしていたかどうかでバグを起こした後の心境や行動が大きく変わる、という感じの話です。


◆『成仏』とはなんぞや
私の場合は、推しの仕事が最高すぎて満たされすぎて『これ以上の幸せはないな、今が人生の最高の頂点だし悔いもないから今すぐ死んでもいい』と思った瞬間のことを『成仏』と言っています。

似た感じの感覚だとこちらの記事も。
ちょうど更新された日に読んでいたのですが、私も成仏できた数日後というタイミングだったので、わかりすぎてしんどくなりました。
note.mu


◆『成仏』して降りた過去
今の推しに限らず、成仏したこと自体は今までのおたく人生で何度もあります。
それこそ上の2つの記事と同じく、好きなアーティストの初めてのライブでご本尊を拝めて、セトリも理想で幸せの頂点だと感じて、本当に二度とその人のライブに行かなくなり、情報も追わなくなったことがあります。

また、大好きな2次元の作品で成仏できた時は、グッズコンプは当たり前、限定もののために遠征するガチ勢だったのが、特に気に入ったものだけ買う程度になり、公式の更新だけ見ていいねつけるレベルのゆるおたになったこともあります。

昔やっていた同人活動だと、出したいもの出し切って満足してそのジャンルから去ったことも、私の中では成仏に含まれます。

ただ、傍から見たら降りたようにしか見えないと思うんですが、実際には満足したことで好きの度合いがマグマからとろ火になっただけで、過去に好きだったものは今も好きには変わりはないです。


◆今の推しに『成仏』させられ続けていること
今までは、成仏したらそのジャンルでのおたく活動を頑張らなくなる傾向にありました。
でも、今の推しはちょっと違います。
成仏させられてもずっと推し続けていて、3年間で何度も何度も成仏させられ続けています。
しかも、成仏の度合いは新しい仕事を見せてくれるたびに強くなっています。

過去の好きなものとの大きな違いは、直接声を届けているかどうか。
今までは好きなものの公式に直接アクションを起こしたことは一切ありませんでした。
だから、たまたま目の前で自分に都合の良い奇跡が起こったら、そんなことは二度と起こらないって直感的にわかってしまうから、自然とガチ勢をやめてしまう以外の考えがなかったです。
今の推しも、手紙を出すことがなければもっとゆるく推していて、好きな役者の一人というだけで『推し』と呼ぶこともなかったんじゃないかと思います。


◆『成仏』の先
声を送ったことがない時代は対象をあくまで『コンテンツ』としてだけ見ていたのかなって(それが悪いことではないです)
お金を払いはするけれど、一方的にコンテンツを受け取るだけだったから、『成仏』はきらきらした一度きりの奇跡だと思っていました。

今の推しのことを『コンテンツ』として見ている部分はあるけれど(客に見せているのはあくまで『仕事上の顔』なので)相手が『感情がある生身の人間』だっていうのをベースに動いているところはめちゃめちゃあります。
この言葉を送ったら傷つかないかな、失礼なことを言ったりしていないかな、ここが良かったっていうのがまっすぐ伝わるといいな、見せてくれるものを楽しむ以上に常にそういうことを考えながら推すようになったのは初めてです。

今は、伝えたいことが伝わって推しが最高のものを見せてくれた時に、これまでにはない成仏ができています。
そして、推しが見せてくれたこと、ファンが伝えたことはずっと蓄積されていて、それを元にさらに上をいくことができるからこそ、ずっと成仏させられ続けれているんだと思います。

それは『奇跡』ではなく、推しとファンがお互い全力で行動をし続けた『結果』なのかな、と。
だから、推しを推すまでの『成仏』と、推しに与えられた『成仏』は、どちらも死んでもいいとは思っても、性質が全く違うんですよね。
すごくおこがましい言い方をすると、推し本人と関係者とファンで一緒に『芸能人としての推し』という存在を作り上げていると思っているので、今はたまたま与えられたものではなく、自分もある意味当事者だからこそ、最後まで責任を持ちたくて、冷めたり降りるという選択肢がないです。
(ただ手紙を読んでくれるだけでなく、私の声が推しの仕事に反映されたことも、それが勘違いでなく推し本人から直に肯定されたこともあるという前提での発言です)

三者からはそこまで重く捉えなくても、と思われるかもしれません。
ただ、やっぱり、私が推して声を届けることもなければこういうことをすることもなかった、ということが何度もあると、重くもなります。
思い通りになってほしいとか、支配したいわけでもないし、あくまで他人だからこそ余計に。


◆◆◆
結論としては、自分から推しに声を届けていようがいなかろうが、成仏の先にはそれぞれ違う地獄が待っている、ということです。
もう一度見たくても二度と見れない景色を知ってしまって飢餓地獄に落ちたり、推しの熱に焼かれ続ける大炎熱地獄に落ちたり。
いくら輪廻転生したっていくらでもお釈迦様の手のひらで転がされて成仏して地獄に落ちての繰り返し。
おたくとは業が深い生き物で、どうあがいたって地獄に落ちるしかないんです。


とはいえ、地獄で苦しめられても成仏できた時点で幸せなんですけどね。
地獄も、地獄という名の温泉なのかもしれません。
心頭を滅却すれば火もまた涼し。

*1:某よしえ動画のおかげで、それなー沸いたー優勝って軽率に言ってしまうようになりましたそれなー