笑う推しには福来る

ファンレター書くタイプのオタク

平成想い出話① 本人に直接伝えなきゃ推してることは伝わらない

私にはその人の仕事を全部追っているガチで『推し』とはっきり言える人が1人いるけれど、そこまではいかないものの、この人が出ているなら観に行こうかなって思ったり、更新を楽しみにしてゆるく推している人は何人もいる。

今回は、令和になった記念(?)に、そのゆるく推しているうちの1人についての平成での想い出話を書いてみようと思います。
※タイトルに①ってナンバリングしてるけど、続くかはわからないです。なにか思い出したら書くかも。


今のガチ推しに落ちるまでは、特定の人を追いかけることはなく、好きな作品の舞台があれば観に行くという2.5次元おたくでした。
原作と舞台と役者さんのアカウントをフォローはするけれど見ているだけ。たまに鍵垢で騒ぐ程度。
公式に声を送るのは観劇時のアンケートぐらい。
よくいる2次元の原作から2.5次元も好きになったタイプです。

色々観ていた中で、とある2.5次元のシリーズが特に好きでした。
原作の大ファンだったのが大きいけれど、キャラの再現度がすごくて、バトルシーンもかっこよくて『生で観る楽しさ』を教えてくれた作品です。
好きすぎて初めて東京以外の地方公演に行ったりもした。
それぐらい、大好きな作品でした。

役者さんのこともみんな好き!っていう箱推しの状態ではあったけれど、特に好きな方が何人かいて、さらにその中でも一番好きな役者さんがいました。
その人は女性でした。
セーラームーンを始めとした戦う女の子のアニメを見て育ってきた自分にとって、きれいでかわいくて強くて戦える女性って本当に憧れで。
原作のキャラも大好きだったけど、2.5次元上で美貌も強さもそのまま再現してくださったその方が一番好きでした。


長い前置きになりましたが、ここからがタイトルに絡んできます。
とある公演のカーテンコールで、この方が私の目の前にいることがあって。
それまでで一番前の席に座れていただけでも嬉しかったのに、真ん前に一番好きな方がいる!!って頭が真っ白になりながらもめちゃくちゃ興奮したんですよ。
少しでも長く目に焼き付けたくて、ずっと見てました。
でも、そんな私の視線に気づくことはなく、カーテンコールが終了したらすぐに捌けていきました。
いや、終了する少し前から捌ける態勢だったぐらい。
他のキャストは手を降ったり、軽いファンサをしていたけれど、この方は何もすることもなく捌けていきました。

結構、ショックでした。
キャラとしてはファンサをしないのが正解だったんですけど、そういうことじゃなく、そもそも客席自体をほとんど見てなくて、なんていうか「この場に私のファンはいないな」って思いこんだ上での行動だったように見えて。
ここに、目の前に、あなたのことを目当てで見に来た人間がいたのに。

さらにこの時の気持ちに追い打ちをかけるようなことが大千秋楽で起きました。
最前列でその舞台に出てくるキャラのぬいぐるみを持って観劇していた人が、関連する役の人たちに公演中にすごく構われてて。
(マナー云々についてはこの話とは関係ないので以降の内容でもスルーしてください)
私のこの時の一番好きな人も例外ではなく、カーテンコールでぬいぐるみのキャラと対になるキャラのマスコットを手渡ししたんですよね。

もうめちゃくちゃしんどかったです。
私は気づいてすらもらえなかったのに、ぬいぐるみを持った人はその人のファンじゃないのにそんなことしてもらえて。
羨ましいどころじゃなかった。
私も好きなキャラのグッズを持っていけば構ってもらえたのか。でもこのキャラのグッズ1つも出てないんだけど!?
そんなしんどさと怒りで劇場をあとにしました。

当時の私は気づいてなかったけど、この時、どうすればよかったんだと思っていた自分がやれたことが、1つ、あります。
それは、ファンレターを送ること。
その時はまだその役者さんはSNSをされていなかったから、ファンレターで「好きです!」って堂々と伝えていれば良かったんです。

ここからは今の私の想像だけど、この人が目立っていた客以外ほぼ見なくて「この場に私のファンはいないな」って観てる側に思われるような行動をしてたのって、ほぼ男性キャスト目当ての客しかいなかったからかな、と。だから無理もないんです。
男性客がいたらもしかしたらって思うかもしれないけれど、いなかったら普通は私のファンはいないな、って思ってもなんらおかしくない。
ならせめて「女性客だけどあなたの演技が好きです!先行特典もあなたを選びました!公演中ずっと見てます!今日の他にこの公演観に行きます!今後も応援してます!」って伝えることができていれば、もしかしたら「この場に私のファンがいる」って気づいてくれたかもしれない。

結局、私はなにもしていなかったからなにもなく、舞台を観て終わっただけなんですよね。
いくら「ここにいるよ!」って目で訴えたって、ペンラやうちわを振れる作品じゃなきゃ、ブロマイドや先行特典でその人のを選んでても、本人に直接言葉を伝えてなきゃまず伝わらない。

せめて、次はファンレターを送ろうって当時から少し経った後に思ったこともあります。
でも、その方がその作品にまた出てくれたことは今現在なくてチャンスがありません。
キャス変が確定しているわけじゃないのがまだ救いだけど、今後もそのキャラが出てくる可能性自体が低いです。


この時のしんどい経験があるから、今の推しに対しては常に、想いを伝えられるチャンスは今しかない!という気持ちで惜しみなくファンレターを送ってます。
「私を見て!」というよりは「あなたのファンが観に来て、こう思いました、今後のこの現場にも足を運びます!」っていうのを伝えたくて。
今の推しを見ていても、私がどうこうではなく、自分のファンがその場に来てくれてるのが分かると嬉しいっていうの、やっぱり見てて分かる時があるんですよね。アウェーな場、ファンが視聴しづらい番組だと特に。
嬉しいからいつも以上に頑張れるというのもきっとあると思うし、観るならしょんぼりしている推しより幸せそうに笑っている推しがいい。
仕事でより輝いている推しを見れる可能性を少しでも引き上げたくて、送っています。
相手のためというより結局は自分が見たいからっていう自己満足なのですが。
迷惑をかけない範囲での自己満足な行動で、相手が少しでもハッピーな気持ちになれたらラッキーかなって。


話が逸れたので戻すと、ファンレターを送れなかった好きな役者さんのことは今も好きで、少し前からSNSも始められました。
声を送るきっかけが昔よりできたのに、まだ一言も送れずにいます。
ファンレターを事務所に送るという手段に気づいたのは、今の推しを推し始めてからで、当時から数年経ってしまってたのでタイミングを逃し続けています。
それでも好きな役者さんには変わりないので、次にこの方が出る舞台を観れるチャンスに恵まれたなら、その時は絶対にファンレターを送ります。

少しでも「あなたを観に来ました!ずっと好きです!」って想いを届けられますように。
どうかそれまで、この方が役者の仕事を続けてくれますように。
身勝手な願いだけれど、数年間諦めきれてないので、令和でどうか叶いますように。