推しにファンレターを1年間で100通出したおたくはどうやって出し続けて、推しはどう思ったのか
推しの仕事納めを見届けて、私も推しへの年賀状を出して手紙納めをしました。
そんなわけで、以前書いた現場納めの話でちょろっと触れた、1年間でファンレターを100通出した話と推し側の反応の話をします。
miyama-oc.hateblo.jp
結論としては、仕事の感想はどんどん推しに伝えよう!で終わる話ですが、フルタイムで仕事をしつつ現場へは100%遠征で通いながら年間100通出しきるメンタルやスケジューリングは気になるかな?と思うので、そういうことを書いていきます。
それと、今回の記事は
- 手紙を毎回出したらキモい、引かれるんじゃないか
- ○枚以上出したら長すぎてアウトでしょ、とにかく短くしないと
そんな、ファンレターを出す側に何故かある共通意識をほんの少しでも取り除くつもりで書きます。
また、この記事とは別に、夏に2年半で合計100通出した記事も書いているので、そちらもよろしければご覧ください。
こっちの方が出し方とかお役立ち情報はあると思います。
今回はどちらかというと精神論です。
miyama-oc.hateblo.jp
◆そもそも仕事の感想だけで本当に年間100通いくのか
今年の推しの仕事の件数をご覧ください。
- 舞台 6作品 71公演
- イベント(1日複数回あった日も1部1回としてカウント) 36回
- 映像 9本
- 生放送 11本
- ゲスト出演 4本
- ラジオ出演 12本
- インタビュー 11本
- 写真集 1冊
- 円盤(舞台以外) 5本
単純に合計したら160です。
ここにFCコンテンツやブロマイドや缶バッジなどのグッズもプラスされます。
きっと漏れはあるので、これより多くなることはあっても少なくなることはないです。
これだけの仕事を観て感想出したらそりゃあ100通超えてもおかしくないというのはおわかりいただけるでしょうか。
また、現場全通してたらそれだけで100を超えるので、私がガッツじゃないことはわかると思います。
ただ、現場以外で観れるものは全部観て感想を書いたので、現場の感想6:茶の間での感想4ぐらいです。
現場での感想は1公演につき1通ですが、茶の間での感想は1通につき複数の仕事の感想を入れることが多いです。
◆1年間で実際に出した数
通数:103通
枚数:約750枚
文字数:約27万字
1通あたりの平均は7~8枚、2800字前後です。
少ない時はマチソワ間で30分も時間が取れなかった時などは1枚350字、
多い時は2日ぐらいかけて11枚4000字程度です。
1度にまとめて出した最大数は4通35枚13000字
…を2週間連続で出して、さすがに手も脳みそも死にそうでした。
この時は推しの仕事が2週間で
- イベント6回
- イベントのグッズ数種
- 円盤3枚
- TV番組3回
- ネット生放送2回
- インタビュー1回
- FCコンテンツの更新2回
という状況でした。
推しの仕事をたくさん観れて最高にハッピーでしたが、これら全部の感想を2週間で8通70枚26000字出して、次の現場まで力尽きてました。
自分で言うのもなんですが、さすがに推しのガチファンじゃないとやれない量でしたね…。
◆何故そんなに出すのか
推しの見た目、私にとっては世界一かっこいいです。
実際、大抵の人が推しを見ても、ひとこと目は9割「かっこいい」で(のこり1割は「○○に似てる」系)、2.5でも大きな作品でイケメンの中のイケメンじゃないとできない花形をやることが多いです。
これだけならただの推し自慢に見えるかもしれません。
でも、あまりにかっこよすぎる弊害もあって。
どんな仕事をしてもほぼほぼ「かっこいい」しか言われないんですよね。
- 誰よりもその場を沸かせる、誰にも真似できない笑い
- 推しの優しさがにじみ出たあたたかい声色
- 指先まで役を宿した細やかな手の表現
- スポットライトが当たっていなくてもその場で生き続ける演技
挙げたらキリがないですが、私にとって大好きな推しの演技やトークの良さはあまり語られず、「かっこよかった」という感想ばかりが散見されるんです。
しかも、長年の共演者や私以上に長く推してるファンですら上記の推しのいいところは知られていなくて「かっこいい人」だけで済まされていたりすることもよくあります。
私だって推しの見た目がもちろん好きです。
でも、かっこいいことなんて誰が見てもわかることだから。
なので、私は推しの見た目をかっこいいとは表現せずに、推しの仕事ぶりがどうだったかをきちんと観て、見た目を褒めるなら掘り下げて詳細を伝えるって決めました。
書けたらいいな、じゃない。
書く。全部書く。
そういう意志で書き続けていたら気づけば1年で100通出していました。
◆どうすれば年間100通出せるのか
とはいえ、年間100通って、週刊誌の作品の感想を毎週書いて出すのの倍です。
ほぼ1週間に2通、1ヶ月で10通以上出してることもままあります。
普通に平日フルタイムで仕事して、現場へは数時間~1晩かけて遠征してたら正直かなりしんどいです。
なので、まず、
とにかく書いて出す
手紙を出し終わるまでが現場
という意識付けを約3年かけて行いました。
どれだけしんどかろうが、出す。
なんとか頑張って出し続けることで、このスケジュールでも乗り越えられたから、これから似たようなことがあっても出せるという実績からの自信がついて、ガンガン出せるようになりました。
また、私は全くコツコツタイプじゃないです。
正直、毎回ギリギリでなんとかやりきってるので、余裕をもって書き終えたことなんて、現時点でトータル160通近く書き続けていてもほぼないです。
でも、継続は力なりという言葉通り、とにかく続けることをあきらめない、絶対出すっていう意地と実際に行動を起こすことでなんとかやりきれています。
ただ、現場以外は見たら即出すまではいかなくて、現場以外の仕事の感想(生放送、インタビュー、円盤など)はリアルタイムで観た時にある程度箇条書きでメモしておいて、休日に手紙の形に整えて出していることが多いです。
また、使っている封筒に入れられる便箋が10枚までなので、仕事が多くて感想が10枚に収まりきらない場合は仕事ごとに何通かに分けて出しています。生放送で1通、円盤とラジオで1通という感じで。
それでも、推しが遠征する前に届けたい場合などは平日でも仕事終わった後や昼休みを利用してなんとかして出し切っています。
(事務所が基本的にすぐに推しに渡してくれるのを知っているので、ある程度推しのスケジュールを把握した上で出しています)
ちなみに、去年までの2年間で出したのは合計60通で、何度かタイムアップで出せなかったことがありました。
その時の悔しさの積み重ねもあって、今年は絶対になにがなんでも全部出すという意志を持ち続けて実行できました。
ようは気合いと根性です。
◆そこまでして出してる手紙を推しは見てくれているのか
見てくれています。全部。
現場でも事務所宛に出したものもすぐに読んでもらえているし、だから出し続けられているところは大きいです。
読んでもらえているっていうのは、推し本人から手紙の内容を何度も直接伝えてもらえているだけでなく、現場やSNSで分かることも多いです。
そのあたりの話はこちらの記事に書いてます。
miyama-oc.hateblo.jp
miyama-oc.hateblo.jp
上記の記事を書いた後も、推しは相変わらず早撃ちガンマンです。
おれたちの戦いはまだまだ続く――!!
◆1年で1人から100通のファンレターをもらった推しの反応
それでも、1年で100通は出しすぎたなとは思いました。
去年までは2年で60通出してたのが、今年は1年で100通になって、実質3倍強の量を送っていたので、さすがにやりすぎたかな、と。
で、先日の現場納めの時にストレートに聞きました。
「今年1年間で100通出しちゃったけど本当に大丈夫?迷惑じゃない?」って。
そしたら、推しは「えっそんなこと?」みたいなノリでOKくれて、「全部読んでるからこれからもどんどん出して」って感じの返答だったんですよね。
正直、嬉しさよりも
いやいやいやいや、「そんなこと?」のレベルで済むんですか推しよ。年間100通ですよ??
こちとらクソ重く考えてるのに全然余裕で。
いや、確かに余裕がなきゃレスを頻繁にくれるなんてないんですけど…
みたいなことがいろいろ脳内に巡ってきました。
ただ、推しに手紙のことを聞くと、いつもこんな感じなんですよ。
3年前の、初めての接触でも
「手紙がいつも多くなっちゃってるんですけど大丈夫ですか?」
って聞いた時も
「全然大丈夫!どんどん送って!」
と、本当に全然平気そうな感じで言われたんですよね。
とはいえ、当時最高7枚だったのが11枚になり、翌年には23枚、今年は35枚になったりしていて。
罪悪感とそれでも感想を伝えたいっていう気持ちで病み散らかしたりしたことも何度もありました。
でも、「いつも見てるよ」っていうのをたびたび伝えてくれて、手紙を書けば書くほど要望が叶ったり、報われることが増えたんですよね。
出してよかった、と思うことが本当に多くなりました。
あと、前回の私も別の業界で長年推されている側の記事を書いた時に気づいたんですが、感想をもらう側としてもらえるのはいくらでも嬉しいです。
たくさんもらえたらもらえるほど、いい仕事ができたんだなって指標にもなりますし。
miyama-oc.hateblo.jp
なので、推しもたくさん手紙もらうことについては本心で重荷になってなくて、純粋に喜んでくれているのかな、と。
一応、(苦情ではなく要望として)手紙やプレゼントでこういうことは避けてくれたら助かる、みたいなことは言われたことがあるのですが、手紙を出すことや量に対して否定をされたことは一度もないので、多分そこは本当に気にしなくていいんだと思いました。
(もちろん、仕事の感想のみを書いた手紙の場合で、愛の告白とかデートのお誘いとかはわからないです)
1年で100通送っても「大丈夫」って本人から言ってもらえたし、さすがにそれ以上の物量は私自身も書けないのもあって、推しに手紙が迷惑じゃないか聞くのはこれで本当の本当に終わりにします。
◆まずは直接推しに聞いて、感想を伝えよう
最近見かけなくなりましたが、2年前ぐらいの若手俳優おたくのはてブロでは「3枚以上の手紙はゴミ」みたいな主張が目立っていて、私が勝手にそれを気にしすぎていたから病み散らかしていたところはありました。
でも、実際に推しに何度も聞いたことで、何枚、何通出そうが大丈夫なんだっていうのが分かったので、手紙の枚数や頻度を気にしてる人は、おたくの言うことではなく、まず推し本人に直接聞いた方がいいです。
なので、私もこの記事でどんどん書けばいいって言ってますが、それも人によってベストではなく、一例にすぎないと思うので、とにかく本人に聞けるなら聞いてください。
おそらく、ほとんどの人は仕事の感想はいくらでもほしいと思うので、否定されることはないと思います。
特に、SNSでお手紙ありがとう嬉しいと言ってる人は心の底から伝えてると思います。
また、ファンと話せる機会が全然ない人の場合は、それこそファンの声を聴ける機会がとても少ないので、感想に飢えてるんじゃないかと。
とにかく、純粋な仕事の感想の手紙を出すことの、頻度や量におけるデメリットはないです。
推しに否定されたわけでもないのに手紙たくさん出すのはキモいからやめとこうなんて勝手に思って出さないのは誰もハッピーにならないので、推しにハッピーな気持ちをもらった分、私もハッピーを伝えるんだ!ぐらいの気持ちで書いちゃいましょう。
手書きの文字って、デジタル媒体の文字以上に書き手の感情が伝わります。つまり、SNSで書いた感想の何倍もの気持ちが推し本人に直接伝わるんです。手紙ってすごい!
◆病まない健全な推し事・お手紙ライフを
ただ、手紙をもらった側の読むタイミングは自由です。
分厚いのを送っちゃったら、疲れていない時、もしくは手紙からパワーをもらいたい時に読んでくれたらいいな、ぐらいの気持ちでいるのが精神衛生上いいです。
手紙を送ったからといって、相手に読むことを求めすぎないことも大事かなあと。
実際、私も2年目の後半まで推しが本当に読んでくれてることすら知らずに何十通と出し続けていたので。
読んでもらえたらのは嬉しいけれど、今でもベースには『読まれなくてもいいから、自分がどうしても伝えたいから出す』っていうのはあります。
これは承認欲求強めのファンとあまりレスをくれない推しという関係だとしんどいかもしれないです。
その場合は頑張って年単位で粘るか、レスをもらいやすいやり方を研究するか、しんどくなったら距離を置くのも手だと思います。
(レスをくれてるけど気づいてないみたいな地獄もわりとあります)
ただ、手紙への最大のレスは『今まで以上に良い仕事を見せること』だと思うので、それが見れたのなら、手紙を出した甲斐があった!と思ってもいいんじゃないかなと思います。
あくまで、自分のメンタルが病まない推し方、手紙の出し方をするのが重要です。
◆年賀状のすすめ
別に推し事に手紙のガッツになることを組み込まなくても全然よくて、もし、手紙を書いてみたいと思った方がいらっしゃったら、今なら年賀状という手段で気軽に推しに直接想いを伝えることができます。
この記事を読んだらロフトやハンズに行って(売ってそうなお店がなければコンビニや郵便局で)、自分の推しの喜びそうなデザインの年賀状を選んで、買って、100字ぐらいのメッセージを書いて事務所宛に出せばOK!
※ちょっとだけメッセージを書ける余白があるものを選ぶといいと思います。
12/30中に出せば、離島でない限りは1/1に届くと思いますが、元旦から事務所開けてるところはあまりないと思うので、仕事始めの企業が多い1/6までに届くように出せばセーフかなと思います。
年賀状のメリットは気軽に想いを伝えられるだけでなく、事務所側も開封の手間がなく所属タレントの評判がわかるところにあるので、私は認知されてると思ってなかった頃から
推しくんのファンです!
去年の推しくんのお仕事最高でした!
今年のご活躍も期待しています!
(直近の現場名+楽しみです!)
みたいな感じのメッセージを書いて毎年出してます。
年賀状や手紙NGの事務所じゃなければ出してみるのは大いにアリだと思います。今ならまだ間に合う!さあ!
◆◆◆
一応、私はやばいオタクだという自覚はあって、リアルで手紙100通出したって言うと100% キモッ こわっ て反応が返ってきますし、それはそう、とも思ってはいます。
ただ、推しが否定せずに全部読んだ上でそれまで以上の仕事ぶりなどを見せてお返しをくれたりしているので、他人からキモがられるのは理解しつつも、推しからはファンとして大事にしてもらえてるのでやめるとかはないです。
推しの言葉を借りるなら『分かってくれる人だけ分かってくれたらいい』です。
推しとファンの数だけそれぞれにしか分からない関係があると思うので、私は推しの言葉をちゃんと聞いた上で手紙と仕事を通して想いを伝え合える関係を、これからも大事にしていきます。